ベトナム起業日記 #57. ハノイ伝統の自家製ビールで乾杯!
ベトナム滞在1日目、日本との2つの会議があったが無事に撮影とレタッチを終えて、重積を果たした気分になった僕。
後は、もう飲みにいくだけである。
今回はメンバー各人とざっくばらんに話したいというのがあったので、少人数に分かれて飲みに行こうと提案してあった。
今日は第一グループの3人と僕の4人で飲みにいく。
今までこういうことはなかった。みんなで夜食事に行く時は全員で行っていたのだが、全員で行くとどうしても英語の得意な人との会話になりがちで、英語が得意ではない(あるいはそう思い込んでいる)メンバーとは長く話す機会がどうしても少なかった。
またバイク通勤している人が多いのでお酒を飲まない会がほとんどであった。
今回は行きと帰りのグラブタクシー代を払うのでバイクでこないで来れとお願いしてあった。
4人の男たちは飲む気満々でオフィスを出て、グラブに乗り込んだ。
一番グルメのHくんが選定したお店はビアホイハノイというハノイのビアホイを再現したお店だった。
ビアホイというのはハノイにたくさんある自家製ビールを出す大衆居酒屋である。通常お酒は自家製ビールだけで、おつまみのメニューもそんなに種類はない。ひたすら飲むための場所で、僕はビアホイの雰囲気が大好きだが、そういえばホーチミンでこれまでビアホイを見たことがない。
メンバーの聞いてみるとあんまり多くはないとのことだった。どうやらビアホイは北の文化のようだ。
このお店も“ハノイ“とついているので、ハノイのビアホイ文化をホーチミンで楽しめる、ということだろうか。
2階の席に通されると、あえてクラシックな内装にしていてハノイのビアホイの雰囲気を演出してある感じで一目で気に入った。
2Lのアルミのタンクに入ったビールが運ばれてきた。グラスやお茶碗もピーターいわく、昔実家で使っていたものと全く似ているらしく、あえて古き良き昔の日々を全力で演出していることがわかった。
手づくっりぽく少し歪な曲線で厚みがあり、中に空気の発泡が入った昔スタイルのグラスにビールを注ぎ、乾杯。
一口でビアホイのビールの味を思い出した。ビアホイの自家製ビールは泡が少し少なく、苦味が少なく、でもまろやかさと独特の香りがあって美味しい。食べながら飲むのに最適な味である。
一緒に運ばれてきたHくんが頼んだ最初のお皿は、細長いプチバケットに牛肉のパテとひき肉を挟んで食べるというものだった。なかなかいいチョイスだよHくん!
自家製ビールにバケット、パテというのがいかにもベトナムである。
あまり火を入れていないこの牛ひき肉が美味しくてバケットによく合う。
もちろんビールも進む。
話は最近Hくんが旅行でタイに行った話しから始まった。
Hくんは結婚したばかり、新婚旅行だろうか、
そこから二転三転してTくんの昔の恋バナに移って行った。まさに男だけで居酒屋に行った時の典型的なトークであった笑
ひとつの小話が完結するたびに誰かがグラスを持ち上げて、「乾杯」と行ってぐびっと飲むのを繰り返した。こちらで乾杯は「モ、ハイ、バー」(1、2、3という意味)だが、こういう小さく乾杯みたいな時は「ヨー」と言うらしい。
大体小話に落ちがついていると、一同笑って、誰ともなく「ヨー」っと行ってグラスを持ち上げる、
「まぁまぁまぁ」みたいな感じで、この”間”は日本人にも心地よい”間”である。
「ヨー」、「ヨー」、「ヨー」と言ってグラスを持ち上げビールをぐびっと飲んで次の話題に移る、これがひたすら繰り返されて行く。
Hくんは最後にスルメイカを頼んだ。おぉ、ちょうどこういうのが欲しくなったところ、わかってるねHくん。
これから店選び、メニュー選びはHくんに全任せが正解だなと思った。
ベトナムにも日本のスルメイカと全く同じで、干したスルメイカを火で炙って横に割いたものがある。
味は全く同じだが、こちらのスルメイカのほうが若干柔らかくて噛みやすい。
最近の組織変更も皆それほど心配はしていないようだったし、仕事以外のこともたくさん話せて少人数の飲み会はやっぱりやってよかったなと思った。
すでに2Lのビールのアルミタンクが2つ空になり、3つ目のタンクを注文した。
話題はまだ唯一独身を貫いているピーターの恋の近況に移っていき、サイゴンの夜は更けていくのであった。
続く。。
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