口火Vol.301
お疲れ様です。
こないだの口火Vol.301に敗北して、一週間に一度のnote更新を相方から義務付けられました。
水谷うーすけです。
口火に勝利するまで続けます。
よろしくお願いいたします。
平日の口火に出るの珍しいのだけど、前回で二回目かな。
夜の口火って本当になんかわくわくするね。
確か先月も平日の口火でした。
日にちがあいたけど1/16の口火の感想戦。
ラジオトークでもいろいろと話をしたので、コンビでの感想はまたそちらでということで、今回は個人的な感想。
本当に今回は口火最終回かよというくらい豪華なメンツで、お客さんとして見に来ていたにしだ馬体重も「今日はめっちゃ元取れました」とにこにこで帰って行って、全体的に盛り上がったイベントになってよかったなという感想です。
当然勝利して終わるのがいいけれど、とにかく自分が出たイベントがなんとなく盛り下がって終わるのは楽しくないし、自分ら以外もウケていると楽しいなと思います。
まぁでも、僕としてこの日思ったのは
「このメンツと戦って負けたことが、悔しいと思えていないのが悔しい」でした。
結果四位。普段太刀打ちできるわけもない相手と戦って、しっかりその格上に負けて四位。
悔しいと思いたかったな、と帰ってからめちゃくちゃ悔しくなりました。
僕らは最近、舞台を踏むたびに着実に実力をつけている、という実感がある。
故に、一年前の自分たちがいかに拙い漫才をしていたか今ならはっきりわかるし、面白い人たちがいかに技術があり高度なことをしているのかもわかるようになってきた。
だからこそ、あの日自分たちの実力を鑑みて、勝てなかったことは本当に悔しくないと思ってしまった。
しいて言うなら、上位三組にかなり離されて四位だったことが悔しいという感じだった。
まだ、この三組に手もかかってないのかぁ、というように。
いや、正直言って僕もこの感覚が正しいのか間違っているのかはわからんです、マジで。
これについてはでも本当に、技術や実力はある日突然身につくものではないことは身にしみてわかっているから、現状を受け入れてがむしゃらに頑張る他ないとは思うのだけれど、その間で自己否定の精神に押しつぶされてリタイアする人も少なくないのがこういう芸能の世界なのだとも思う。
僕は長年別の土俵でずっと自分の作品を磨いてきた人間だから、自分の納得する且つ人の心を動かす作品が生まれることは稀有だということを知っている。
僕は15歳から作曲を続けて10年で約300曲は作ったけど、今でも手放しで人に誇れるほどの作品はたったの3曲ほどしかない。
だからこそ僕はむしろいつかそういう自分たちの唯一無二の漫才が生まれることも信じているし知っているから、まだまだ長そうなこの道のりを楽しめるつもりでいる。
例え一勝が遠くても、互いが面白いことを信じている限りはずっと続けられると思っている。
だけれど、それに気づけない人たちはどうなんだろう。
知らない人たちはどうなんだろう。
自分にある面白い価値観を信じられなくなって、やめていく人たちはどういう気持ちなんだろう。
そんなことを考えながら、昨今の解散や活動休止、引退のニュースを僕は見ている。
話を戻すけれど、自分達の実力を決して卑下している訳では無くて僕は芸人に限らず表現者として生きようとする人を本当にリスペクトしている。
自分の中の芸術性で人を感動させる力は、いつだって劇的だ。
そんな中で、自分たちの表現や感覚がまだ人に伝わるレベル出ないことは受け入れないといけない事実で、これは痛感すると言うべきではなくむしろ燃やして次に繋げる大事なガソリンだと思っている。
本当に階段の登り方は人それぞれある。
最初から強いフィジカルでひとっ飛びしていくやつ
少しずつ慎重に全部を拾いながら登っていくやつ
何とか道具や構造の歪を利用してちょっとでも段を飛ばせないか探りまくるやつ
全員かかる時間は道のりは違えども、到達する頂きは同じところにあると僕は心の底から思っている。
僕らは、道中の景色を楽しながら1段ずつ上ったり降りたりしながら自分たちのペースで上っていこうと思う。
みたいな、ちょっといいように書いた記事でした。