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才能人にはなれない僕らだから

こんばんは。

水谷うーすけです。

久しぶりにコラムでも更新しようかと。


へらへらのらりくらり生きている僕のこと。

こんなふうに生きていると、良く人に誤解をされることがある。
「何も考えてなさそう」
「生きるの楽しそう」
「悩みがなさそうでいいね」
「自己肯定感が高いんだろうね」
そんなことを言われる。

こんなふうに生きている僕だけど、実はコンプレックスの権化だったりする。

基本的に僕は、何にしても初期能力がかなり低い。
多分、よくある異世界転生なんかの設定でいうと、どんなスキルも大体Fランクくらいだ。
見た目だって何もしなきゃ良いとこ中の下程度。
昔から褒められる特技があったわけでもなく、幼い頃から続けてる趣味といえば漫画を読むことくらい。
その中で15歳に妹が生まれるまで親戚の中で末っ子、とにかくイジられ遊ばれ、父には抑えつけられながら育った僕に自己肯定精神なんて芽生えるはずもなく、暇さえあれば自分の粗探しをして沢山のことを諦めて生きてきた。

そんな僕は小学生の時いじめられていたりもしたし、女の子から特に意味もなくキモがられていたし、本当に中学生まではなんとなくテレビや漫画で見る「よくない大人」になる可能性が高いことを悟りつつもあった。

そんな僕のコンプレックス。

字が汚い
物覚えが悪い
歌がとても下手
音感がない
運動神経が悪い
毛深い
力が弱い
仕事ができない
勉強が出来ない
傷つきやすい
センスが悪い
計画性がない
体臭がくさい
努力ができない
ガサツ
面白くない
数秒でざっと思いつくだけでこんなにもある。

でも僕はおとなになってから、このコンプレックスたちと少しずつ向き合っている。

字はたくさん練習した。達筆だと言ってもらえることもあるくらいにはなった。
歌は沢山勉強して、練習した。一瞬だけどプロになることができた。
力が弱くて体力もなかった僕は引っ越し屋さんで働いた。やめてからも握力だけはまだ60近くある。
仕事が出来ない、要領が悪い僕は出来るだけ一番仕事のできる人の真似を続けた。どんな仕事でもそれなりにはこなせるようになった。
その他にも沢山自分のコンプレックスと向き合う努力は続けている。

何が言いたいかというと、要するに僕は今まで、何をするにしても初めから上手くいったことなんて一度もない。
なぜなら、僕は才能と呼べるものはほとんど何も持っていないからだ。

音楽だって、ほんの一瞬プロになるのに10年かけた。
手に職をつけても一人前と認めてもらうのは同い年の他の子達より二年も遅かった。
経営に挑戦しても失敗して負債だけ残った。
唯一無二の才能と信じていた文才も、実は角川、新潮両新人賞で計12回選考から落ちているためとっくにリタイアしている。
あと絶望的に女性にモテない。
実は女性側から告白された経験が一度もない。

つまり、才能がない、なんて言葉は行動しない自分への言い訳にしかならないと言うことだ。

そんなことを言うと、こんな言葉が返ってくる。

でもあなたは才能があるじゃん

才能がないわけじゃなくて、努力の才能があるのよ

あなたは精神的に強いから困難に立ち向かえるんでしょ


うるせぇ、お前が行動しない言い訳に僕を使うな。
だれがなんと言おうと僕にはなんの才能もないし僕はメンタルが弱いし、たくさんの挫折でもううんざりするくらい辛酸を舐めてきた。
人がしない苦労を沢山して、何度も心を折られてきた。控えめに言ってもまだ死んでないのが奇跡な程に。
だから僕にはなんの力も才能もない。

その証拠に、毎月出続けている口火でいまだに4位以上取れていない。
僕らは才能なんてないことをこれで証明された。

しかし、やりたいこと、楽しいことをやるのに、そして自分の人生を生きるのに運や才能なんてチケットは必要ない。
冷静に考えれば、才能人だけが栄光を掴めるなんてルールはどこにもないのだ。

僕は今とてつもなく漫才をするのが好きだ。
行動する理由はそれだけ。

僕らは、初期能力が低かったかもしれないけれど、そのうち才能人を打ち負かす日を迎えるつもりだ。

結局才能なんて、初期値の補正でしかない。
行きつく先は、早かれ遅かれみんなSランクだ。

何度だって言うけれど、才能のなさはやらない理由になんてならない。

だから僕は誰かの動かないための理由になんてなってやらない。

才能なんてなくても、このまま僕らはいずれ口火で勝つし、劇場メンバーにもなるし、M-1三回戦にも行く。
なぜなら僕らは、頑張ってるからだ。

なにか始めたいけど踏ん切りがつかない人へ。

才能なんてなくてもいいよ。
始めたらきっと、生きるのが楽しくなるぜ。

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