京都「南部消防指令センター」の場所は浸水想定区域(3~5M)、家屋倒壊危険区域、液状化エリア。防災拠点としてふさわしくない
京都市が整備予算提案
2月26日発表の京都市予算に、「南部消防指令センター整備予算」として13億3800万円で計上した。場所は京都府・市消防学校の中。
洪水浸水想定区域 (3㍍〜5㍍)
桂川の洪水浸水想定区域です。
しかも、低い葛野大路と河川に囲まれており、氾濫の災害時には近づけません。
家屋倒壊危険区域
桂川の「家屋倒壊氾濫流」がまともにあたる地域です。
液状化エリア
花折断層の地震で液状化が起きる地域です。
治水地形分類図で直上流に「旧河道」
国土地理院の治水地形分類図によれば、直上流に「旧河道」があり、かつての川の跡(決壊した履歴の可能性も)があることがわかります。
防災拠点にふさわしくない場所に指令センターでいいのか??
消防指令センターは、災害時の要です。通報を受け、現地の情報や消防施設・車両などの状況を判断し、部隊を編成し出動命令を発する、消防活動の要です。このような土地に作ることは大問題です。
自治体や消防の議会で議決もしていない。
「消防指令センターの共同運用」として、京都市以南の消防指令(119番)を広域統合する計画が進んでいます。 京都市、乙訓(長岡京市、向日市、大山崎町)、宇治市、城陽市、久御山町、八幡市、京田辺市、井手町、宇治田原町、相楽中部(木津川市、精華町、笠置町、和束町、南山城村)の消防指令を統合する計画です。京都市消防に併合するようなものです。自治の要の消防の体制について、どうするのか、どういう仕組みで運用するのか、各議会で議決もしていないもとで、こんな場所に作ろうとしているのです。
無理で、危険な計画ですが、住民や議会にも十分な説明も議決もない中での強行は許されません。
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