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AV女優の名前が良く変わったりSNSアカウントが削除されて作り直されたりする理由
日本のAVが好きだったり、日本のAVで活躍されてる女優さんたちを応援したことがある人ならきっと心当たりがあると思うのが、
女優さんが芸名変えて活動する問題と元からあったSNSアカウントを削除して、新しいアカウントで活動する現象です。
結構良くあります。
ファンとしては好きな女優さんを追い続けたり、作品を探すのが非常に困難になりますし、女優さんとしてはAV活動は続けたいのに、せっかく認知度が上がった名前を変えないといけなかったり、育てたSNSアカウントをまたゼロから作り直さないといけないなど、困ることが多いですよね。
というか、生身のタレントが使ってる芸名やSNSなんて、永久欠番にしたり、削除するのなんて、誰が得するんでしょうか。
実際、芸名変更やSNS削除によって直接得する人は居るのでしょうか。
新しいスタートを切れる、新しいプロデュースをしてデビューする、消したい過去を消す、シンプルに名前を変えたいから変えるなどの利点は確かにあると思います。
ただ、新しいスタートや新しいプロデュースをしたいわけでもなく、女優活動も続けていきたい女優さんやその女優さんの周りの人々からしたら、不便極まりないんじゃないかなと。
何故かそういう女優さんの場合でも、芸名変更やSNS削除&作り直しが起きています。
というか、漢字一文字変えるのが、なんの意味があるの?とか、「元〇〇」って書くなら、変える意味あった?って思ったことはありませんか?
そういうケースでも、芸名変更やSNS削除と作り直しが起きるのはいったい何故なのか!
私なりに考察してみました。
たどり着いた答えは、こうです。
芸名変更とSNS削除は事務所を退所する時の「コスト」であり、そのコストの現実味を保たせるために芸名変更とSNS削除が行われている、ということです。
順を追って説明します。
まず、芸名変更というルールや、SNS削除をする実権を持っていることは、女優さんを事務所から退所させないための効力はある程度あります。
というか、芸名が売れてれば売れてるほど、SNSアカウントが大きければ大きいほど、退所させない効力が増大します。
芸名やアカウントの価値が高ければ高いほど、退所のコストが上がるわけです。
そして、コストとベネフィットを比較した時に、コストがデカいので、退所しない、という判断をする人が出てくるわけですね。
もちろん、結婚生活には不満だけど、離婚するのが非常にめんどくさいから嫌々結婚生活を続ける夫婦ばかりじゃなくて、お互い愛し合って尊重し合ってる夫婦も大勢いますよね。
それと一緒で、みんながみんな辞めたいけど、コストデカすぎるから辞めないでおこうかな、となって今の事務所に居続けているわけじゃないです。
ただ、「芸名変更」と「SNS削除して作り直し」という現象は、一見その行為自体から誰も何も得するわけじゃないのに、何故か頻繁に起きていて、それは「退所コスト」としての合理的存在意義があるからなのかな、と私は思います。
芸名変更させたりSNS削除して作り直させたりすることで事務所が得することは特にないと思います。多分むしろ女優さんに嫌われて事務所が悪者にされちゃうと思います。ただ、実際に退所した際にそれを行わないと、退所コストとしての現実味が薄れるので執行されるのかなと思います。
いま、あえて「執行される」という受身表現を使用しました。
それはこの「芸名変更」と「SNS削除作り直し」という退所コストは、様々なステークホルダーの協力や暗黙の了解のもと実働するからです。
それは、女優本人や、そんな困難が女優の身に降りかかることを全く良いと思っていないファンさえもが協力しなければ、実現しないのです。
事務所が1人で実行しているルールではないです。メーカーさんや他の事務所、その他業界に何らかの形で触れている人も広く関与して成立していると私は思います。
黙認したり、それを変えられないルールとして受け入れることさえもが、この「退所コスト」を実現させていると考えるからです。
確かに事務所にアカウントのパスワードや登録用のEメールを管理されている女優さんには、アカウント削除が執行された際に出来ることと言ったら民事裁判くらいしかありませんし、それも勝算の低い、非常に長い裁判になるでしょうから、それをしなかった女優さんも「退所コストの実現に加担している」というのは、酷だと思います。
そういうケースにおいては、実行力の勾配は明らかに一端に偏っています。
しかし、裁判をしない、アカウントは作り直す、というのも女優さんの意志と行動であり、そこに少しでも自由が存在する限りは、女優さんでさえもが、この一連の現象の一端を担っているということになります。そして、実際自由は存在するので、責任は軽いかもしれないけれど、加担しているという表現を私は使っています。
ファンとしても、女優さんが新しい名前で女優活動を続ける、SNSも作り直すからフォローしてね!と言われたら、その新しい名前の新しいアカウントをフォローするのが、女優さんにとっては現実的に一番嬉しいことだと思います。
ここも、明らかに加担度合いの差があると思いますし、決断や実行には順序があるので、一番最後の人は結果を変える上で一番非力だと思います。
とはいえですね、受け入れてしまったら、そこでゲーム終了なんです。
逆にただ頑なに受け入れないだけで、勝てるゲームでもあるんです。
元いた事務所を退所しても、芸名を変えずに活動してる女優さんも居ますよね。
SNSアカウントもそのままだし。新しい作品も出てる。
あれ?なんでこの人たちは変えなくて良かったんだろう?
答えは単純です。
変えたくないです、消したくないですという意志を実行したからなのだと思います。
例えば、芸名を使用し続けて、SNSのアカウント情報も一切事務所に渡していなかったので、そのまま運用し続けている、とか。
もしくは、話し合って合意したとか。
トラブルメーカーすぎて事務所の方から離れていったとか。
実際の事情はケースバイケースだと思いますが、「嫌です」と言ってその通り実行出来るようにしたというのが一番シンプルな説明だと思います。
ちなみにこれまで公表はしてませんでしたが、私は現時点で以前所属していた事務所を退所しており、「芸名使用禁止」と「SNSアカウントの削除」を要請されましたが、嫌だったので断りました。
というか、何故従わないといけないのか良く分からず、というか従わない方が以前所属していた事務所にとっても、私にとっても、ファンにとっても良くない?と思ったりしていて、退所はしたけど、要請には従わずにそのままのほほんと存在し続けています。
「ここの事務所は辞める時に芸名変えさせたり、SNS削除したりしないんだってー!」
「えー!じゃあ、その事務所にしようかなー!」
なんて、女優さんの間で言われたりしたら、事務所にとっても良いんじゃないですかね。
まあ、事務所の都合は私には分からないです。
競合他社よりも秀ですぎるのもダメなのかもしれないですしね。
出る杭は打たれる、とかなんとか。
でも、辞め際に嫌な思いさせるよりも、ハッピーに別れた方が、色んなところで「良い思い出話」からの、「良い評判」に繋がるんじゃないかなと思うんですよね。
実際、私が居た事務所は非常に優れた事務所でしたし、所属マネージャーも業界トップレベルにしごできな方々を筆頭に、後輩マネージャーを育ててる感じですし、撮影スタジオ常設、カメラマンとメイクさんも常駐していて、会長や設立当初からいるマネージャーさんもフランクにお話ししてくれるような事務所です。
少ない情報や選択肢の中で選んだ割には、非常に良い事務所選びをしたな、過去の私!と思っています。
私が学びたかった「日本のAV業界の現状」を最大限学ばさせてくれた事務所だと思っています。
なので、最後の最後の「要請」には些か疑問を抱きました。
なんで今までこんなに楽しかったのに、嫌がらせと捉えられかねないようなことをするのか、と。
わざわざ事務所が私みたいなビッグマウスになぜそんな要請をするのか。だって、絶対note書くでしょ。
ただ、業界全体で守っている「退所コスト」だったり、業界そのものから離れてしまうのを防ぐ「エグジットコスト」を守るためだと言うなら、辛うじて理解出来ます。
それでも謎ですけどね。
こうやって話して欲しくないならNDA締結した方がいいし、業界から追放すべき激ヤバ人物なら、その素性を業界人に吹聴すればいいし、そもそも私が疑問を抱いているのは、事務所が引き止めたいと思うほど有能で価値のあるタレント(しかも業界に居続ける意思も能力もある女優)に対して、なぜそのような悪手を打つのか、ということです。
むしろ、「過去のパートナーが居たから今の私がある」って語ってもらった方が良い気がするんですけどね。
本題から少し逸れましたが、結論はこうです。
①芸名変更とSNS削除は「退所コスト」
②「退所コスト」がコストとして機能し続けるために日々芸名変更やSNS削除が行われている
③でもそれって誰得?むしろ損してない?本当にやり続ける必要あるの?
いかがでしょうか。
以上が私のAV女優の「芸名変更」「SNS削除」に関する考察です。
いつも通り、異論反論大歓迎ですので、是非コメントなどで残して頂けたら嬉しいです。