自己効力感が下がっていると感じるとき
目の前の仕事や目標、課題に対して不安が強くなることがあるかもしれません。「自分にはできないそうにない」などとおもうのは、自己効力感が下がっているのです。
課題や目標を達成できる、やり遂げられるとおもうことを「自己効力感」といいます。カナダの心理学者バンデューラが提唱した概念です。
自己効力感を高めるために有効な手段として、次の4つのことが言われています。
・成功体験
・代理体験(モデリング)
・言語的説得
・情動的喚起
成功体験:過去に何かをやり遂げた経験。困難な状況を打破したプロセスを振り返ってみることで、現在の課題に対しても前向きに取り組むきっかけとなります。
代理経験(モデリング):他人の行動を観察し、同じような動作や行動をする「自分もできそうだ」と感じることです。
言語的説得:「あなたならできる」「成功するよ」などと他の人から声かけをうけることです。信頼関係が築けている相手からの声かけであればあるほど効果があります。
情動的喚起:簡単に言うと気持ちを落ち着かせることで自己効力感を上げます。ドキドキしている時は脈拍が速まっており、自己効力感が低くなります。反対に、気持ちが落ち着いているときは、冷静に物事を判断できる状態、つまり自己効力感が高まった状態だと考えられるのです。何か行動を起こす際、自分の身体や心(気持ち)がどのような状態にあるか受け入れることも自己効力感を高める効果があります。ビジネスで重要な場面で、「自分はとても緊張している。でも、きっとうまくできる。」と冷静に考えること自己効力感を上げることができます。
自分自身で自己効力感が下がっているなぁと感じるときには、まずその気持ちを受容してみてください。物事を冷静に判断する、です。そして、過去に同じようなことはなかったか、じっくりと振り返ってみてください。難しいとおもっていたことを乗り越えた経験を思い出したり、同じように苦しみながら乗り越えた人を思い出してみてください。
やみくもに不安に駆られることなく、冷静に考えることで、必ず解決の糸口が見つかります。まずは自分の気持ちを受け入れることから始めてみてくださいね。
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