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寝るまでが今日
今が何時とかではなくて、寝るまでが今日だと思う。
SUPER BEABARの渋谷くんの歌が好きだ。
全身を震わせて感情を詰め込んだ楽器みたいに歌う。
『儚くない』のFirst takeを繰り返し見てる。
「一緒に生きていこうよ、あなたに生きていてほしいよ」
というメッセージを、必ずくる死を大事に大事に手のひらで包み込みながら伝えているかのような歌。
いつも薄っすら死を意識して生きてる私は、いつからか今より過去は全て終わったこととして捉えるようになった。
振り返っても、過去は何も変わらないことを、何度も何度も繰り返し経験したせいもあるんだろう。
真っ暗闇にいた頃を思い出せなくなった、記憶を封印する術も、生きていくために身につけたんだろう。
死は誰にでも平等で、みんな産まれた瞬間から死に向かって生きている。
今この瞬間も。
『儚くない』を聴いて涙が出たとき、あぁ私はまだこの歌に震える心を持ってたのかと、心の奥底の蓋あたりでホッとした。
SUPER BEABARの歌は、気づかなかった気持ちや考え方を剥き出しにしてくれる怖さがある。
だけど繰り返し聴けるのは、そこに必ず、
「あなたと一緒に」
という想いがあるから。
「あなたをひとりにしない」
というバンドの覚悟があるからなんだろう。
剥き出しのものをぶつけられて、こちらも剥き出しになって、うわぁぁ!!!ってなることまでひっくるめて。
SUPER BEABARが好きだという話。
SUPER BEABAR/儚くない