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つわりで点滴した話

「吐き気すごいから、とりあえず水だけでも飲んどこ」

2人目の妊娠が発覚し、3ヶ月。
妊娠4ヶ月目突入したと思ったら、どんどんつわりが酷くなった。

水を飲んでも、20秒経ったら吐き気でトイレへ。
さっき飲んだ水が噴水のように便器へダイブ。
後から胃液のような黄色い液体も出てきて、胃腸炎の時のように胃が痛くて思わず右手で胃を何度もさする。

タクシーで産院へ。とてもじゃないが運転出来ず。

太陽に当たるのだけでも辛い。日中の無惨様か、と思いながら尿検査した。

先生「ケトン体の数値が悪いから、入院したほうが良いと思います。あと、危険な状態なので、今からすぐ点滴しましょうね。」
まじか〜。
ケトンって何ぞ?と思いながらとりあえず処置室に連れて行かれ点滴を3本することに。
産院のため天井には可愛いクマさんやウサギさんの壁紙。
横にはニッコニコ笑顔を浮かべた太陽の壁面シール。
なんともご機嫌なキャラクターたちに見守られながら、看護師さんに左手の血管にブスッと針を刺される。
その後うとうとしていると2時間半程経ったらしく、タイマーが鳴り看護師さんに終わりを告げられる。

5日間ほどその繰り返し。
タクシー会社の善し悪しの見分けがつくくらいタクシーに乗り、家に2歳児がいるためなんとか入院はせずに過ごした。

その後、飴を食べれるようになり、ふわふわのチーズ蒸しパンを恐る恐る食べれるようになり
夫に連れてってもらった、お寿司屋さんで完全復活。(もちろん少しは吐いた。)

その後、1週間程休み、職場へ復帰出来るくらいまで回復した。

めでたしめでたし。


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