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副鼻腔炎になった話

「頭痛い…。」

産まれてから30年程、ほとんど頭痛というものと縁のなかった私。
子ども(2歳)がヒトメタニューモウイルスに罹患してから一週間後、頭が割れるような痛みに襲われた。

どんな痛みかというと、ムキムキのプロレスラーのおっちゃんが絶え間なく頭を締め付けてきて、あと数分で脳が粉砕される!!っていうような状態がずっと続く。
ベッドから起き上がれない程。何度も救急車を呼ぼうと思い、スマホの緊急通報の画面とにらめっこする程。

ここ数日鼻水が絶え間なく出ていて、鼻呼吸って何だっけ…と思うほど鼻で息は出来ない状態だった。
喉はそれほど痛くない。

とりあえず、カロナールが自宅にあったので内服。
30分後、動けるようになりトイレへ行く。
さっきまでの痛みが嘘のよう。数口だけどご飯も食べられた。

4時間後、またズキズキと痛みが。カロナールが手放せなくなった。(本当は6時間程、時間を空けて飲むべきだけど頭痛が強すぎて耐えられない。)

次の日、祝日だったため当番医へ朝イチで駆け込みサワシリンというお薬とカロナールを処方してもらう。
サワシリンを飲んで3日ほど経つと、カロナールを飲まなくても大丈夫な状態に。

念のため、総合病院で鼻腔内検査をしてもらった。普通は、副鼻腔炎であればレントゲン撮って終わりなんだけど
絶賛妊娠中のためレントゲン禁止なので
鼻の中に直接スコープを挿入するという、とてつもなく痛い検査を受けなければいけなかった。

スコープを鼻の奥へ突っ込まれ、大人なのに「うー!!」と声が我慢出来ない程痛い。
先生「きついよね」
私前世で何したんですか?と前世の自分を恨むくらい痛かった。
検査が終わると看護師さん(母くらいの方)が
「よく頑張ったね、痛かったねぇ。」とヨシヨシしそうな勢いで、涙まみれの30代女性の顔面にティッシュを当ててくださった。白衣を着た聖母マリアに見える。

先生は画面を見せながら「ほら、この白く映ってるの、これ膿が流れてるって事なので副鼻腔炎で間違いないね。1日2、3回鼻うがいしたら良くなると思うから。」と。

病院の帰りにドラッグストアに寄り、鼻うがいキットを購入。(1200円くらいだった。)

自宅に戻り、洗面所で人生初★鼻うがいを敢行。
「あ〜」と、声を出しながら洗浄する。

鼻づまりが酷いので匂いとか痛みとか全然なく、なんとなく水流れて来たな〜という感覚。
片方の鼻の穴から洗浄液と鼻水を垂らすなんとも情けない顔が鏡に写る。
イッテQ見て、鼻から水出してる芸能人を笑ってた過去の自分を戒めながら
先生の言う通り、鼻うがいを続けた。

それから1週間程で、少しずつ嗅覚が回復。鼻水も出なくなっていった。

めでたしめでたし。

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