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妊娠初期のつわり(悪阻)はいつまで続く?悪阻の原因は〇〇だった

妊娠がわかり、驚きや喜びもつかの間、つわりのしんどさに悩まされる女性は多くいます。
筆者の私も、妊娠初期はつわりが重く毎日嘔吐(おうと)をする日々でした。

今回は、妊娠初期につわりに悩まされる妊婦さんへ向けて、「つわりの種類」「つわりの原因・対処法」などをお伝えします。

つわり(悪阻)とは

つわりとは主に妊娠初期から始まる吐き気や嘔吐といった症状のことです。つわりの症状の重さは個人差が大きく、中には全くつわりを経験しない妊婦さんもいます。
しかしつわりがひどい人は、重症化すると入院が必要になるケースもあります。

妊娠初期のつわりの種類

つわりの種類には以下のようなものがあります。

・吐きづわり・・・吐き気がする、または吐いてしまう
・食べづわり・・・常に食べ物を欲してしまう
・匂いづわり・・・特定の匂いが苦手になる
・よだれづわり・・・よだれが大量に出てしまう
・眠りづわり・・・どれだけ寝ても眠い、だるさがある

同じつわりの種類でも症状には個人差があります。
どれがひとつだけ当てはまる人もいれば、全てのつわりを経験する人もいます。
筆者の私は、吐きづわり・食べづわり・匂いづわりの3つが当てはまりました。

つわりが起こる原因・メカニズムは?

これまでつわりの原因やメカニズムは長らく解明されてきませんでしたが、2023年12月、イギリスで発行されている総合科学学術雑誌「nature」に、つわりの研究論文が掲載されました。

nature「妊婦がつわりを経験する原因を調べる」

つわりの原因はGDF15だった

研究チームによると、つわりの原因は『GDF15』というホルモンが関係していたということです。

GDF15というホルモンは、女性の妊娠前の通常時から体内に存在しますが、GDF15の値が慢性的に高い女性は、つわりをほとんど経験しておらず、反対にGDF15の値が低い女性はつわりが重症化しやすくなります。

原因が判明したことで、GDF15ホルモンを増やす薬を投与するなど、これからつわりの予防や治療に役立つことでしょう。

妊娠初期のつわりはいつまで続くのか?

一般的には妊娠16週まで

つわりの始まりの時期や終わりの時期は個人差がありますが、つわりを経験した女性の多くは、妊娠5週から始まり妊娠15週までにつわりが終わっています。

妊娠8週〜10週頃にピークを迎え、その後徐々に症状が落ち着いてくるでしょう。

『頭痛』はつわりが終わる前兆?

頭痛は、つわり(吐きづわり)の終わりかけのサインかもしれません。

胎盤が完成するとつわりが治まるとされているため、安定期頃までにつわりが終わる人が多いようですが、「頭痛がつわり終了のサイン」というのは、胎盤が完成に近付いて、つわりを出すホルモンが一気に下がることによって、頭痛が引き起こされるメカニズムだという考え方があります。

つわりの研究は少なく医学的な解明はされていませんが、つわりを経験した多くの妊婦さんが「嘔吐が徐々に減ってきて、頭痛が続いた後につわりが終了した」という経験をしています。
実際に、筆者もつわりの終わりかけには頭痛がありました。

つわりは波があるため、治まってきたと思ったらまたぶり返して、ということを繰り返すことがありますが、嘔吐が減ってきた頃に頭痛がした場合は、「つわりの終わりの兆し」だと希望を持ってもいいかもしれません。

⬛︎つわりが楽になる方法

つわりには特効薬がありません。いろいろ試して自分に合った対処法を見つけて、辛いつわり時期を乗りこえてください。

・空腹状態を作らない

身体が受け付けられる食べ物があまりないという人もいますが、少しでも食べられる物がある場合は、間食を多くして「ちょこちょこ食べ」をしましょう。空腹の状態は吐き気を催しやすくなります。

・ツボ押しバンドをする

「ツボ押しバンド」とは、手首に巻くだけでツボを刺激して、吐き気や気持ち悪さを軽減できるアイテムです。
「このバンドを巻くとつわりがマシになる!」と強く念じてから装着すると、より効果的でしょう。

・ガムを噛む

電車通勤の妊婦さんにオススメです。食べづわりでも電車内での飲食はNGのため、代わりにガムを噛んだりタブレットを口の中に入れておくと、気分が紛れます。

・栄養ドリンクを飲む

ビタミンB6を摂取することで、つわりが軽くなる症例があります。
筆者のオススメは「チョコラBBローヤル2」です。
こちらは妊婦さんや授乳期のママも服用が可能です。
仕事などで「絶対ここは外せない!」という場面の前に飲んでいました。
栄養ドリンクの中には妊娠中に服用できないものもありますので、選ぶときには注意書きをよくお読みください。

・担当医に吐き気止めの薬を処方してもらう

妊婦健診の際に、医師につわりの相談をしましょう。妊娠中でも服用可能な薬もあるため、つらいときは我慢せずに薬に頼りましょう。

まとめ

つわりの多くは、安定期に入る妊娠16週頃までに終わることが多数です。
つわりの症状や重さは個人差が大きいため、パートナーや家族、職場の上司や同僚など、周囲の理解と協力が必要です。

決して無理をせず、自分の体とお腹の中の赤ちゃんを大切にして過ごしましょう。

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