CoDプロ対抗戦に見るRushの成長

6月27日、CoDプロ対抗戦SummerシーズンDay2…
私はこの日をとても楽しみにしていました

しかし、その日は別の予定が入ってしまっていたため、twitterではCoDに関する情報に触れないようにし、とにかくネタバレを食らわないように1日過ごし、そして翌日、翌々日に仕事が終わるないなや、プロ対抗戦のアーカイブをかじりついて見ていました。

そのDay2についての個人的な感想、主にRushについて書いていこうと思います。

<アーカイブはこちらから

SummerシーズンDay2は重要な1日

このSummerシーズンDay2が終われば、Summerシーズンの折り返しとなり、なんとなくシーズンの優勝を決める最後の戦い、グランドファイナルに進むチームが絞られてくる。そういう意味で重要な1日でした。

その重要なDay2、RCとSZがメンバー変更を行い、新チームでどんな戦いを見せてくれるのかという期待もありつつ、Rushを応援している私としては、今日の3試合のうち2試合が、Springシーズンで1位と2位だったLVとCAGとの対戦ということもあり、Rushのグランドファイナル進出、優勝に向けてどんな戦いを見せてくれるのか…ぼこぼこにされてしまうのか、良い試合をみせてくれるのか、不安と期待でいっぱいでした。

そんな状況の中、CoDプロ対抗戦SummerシーズンDay2が始まりました。
全体を通してみると、特に今回は白熱した試合が多かったですし、気付けば画面に釘付けになっていました。
Rushに限って言うと、LVとの試合は悔しかったですが、それでもCTLはめちゃくちゃ興奮しましたし、それ以外の試合はしっかり3ポイントを積み上げて2位を守れたので嬉しかったです。

Day2に見たRushの成長

このDay2、個人的にRushが成長したなと感じた部分が2つあります。
それは
①CAG戦での落ち着き
②S&D

です。

①CAG戦での落ち着き

Rushの初戦は、前回Springシーズン2位の強豪CAG。
しかし、Rushが2位以内に入るためには、仮に負けたとしても1マップ以上は取っておきたい相手。
正直に言えば、対戦前はCAGの勝ちだろうなと予想していました。

しかし、ふたを開けてみれば3-0でRushが勝つという、Rushとしては最高の結果になりました。

のちのCAGへのインタビューで、強くなるために変更したことが不調を引き起こしていたという話があったように、この日のCAGは確かに不調と言わざるを得ない結果になっていました。しかし、そのCAGを相手にして、(私個人の印象ですが)負けそうだという空気さえ出さなかったRush。ここに成長があると感じています。

こういってはなんですが、いつものRushはというと有利に試合を進めてても最終的にはギリギリの試合をしているイメージです。
いちファンとしては毎度毎度心臓が爆発しそうなのです。
ただ今回は、不思議なことに勝つだろうなと思えて、落ち着いて見ていられました。(なので負けそうだという空気さえ出さなかったと表現しました。)

じゃあなぜ、勝つだろうなと思えたのか。
それは…

相手に、勝っていても絶対に追いつかれると思わせ、負けていたら追いつくのはしんどいと思わせる、あのLVのような雰囲気をRushから感じたからです

私は以前、勝者のメンタリティという話をしました。
SpringシーズンDay2のHPで、Rushは序盤に圧倒的なリードを奪いながら負けるというショッキングな出来事を2度も起こしました。
そのRushを見ていて、足りないなと感じたのが勝者のメンタリティです。
<それについて書いたnoteはこちらから

そのときと比較すると、今回のCAG戦でのRushは、その勝者のメンタリティを持っているように感じたのです。

…ただ、Rushは勝者のメンタリティを持てるように努力したわけではないと思いますし、意識して勝者のメンタリティを持っているというわけではないと思います。
それよりも、もっと具体的で確実な行動によって、持っているように感じさせた、というべきだと私は考えています。


この試合を見て、改めて考えてみると、そもそも私は、LVっぽいことをしているとき、勝者のメンタリティがあると感じるみたいです。
じゃあLVっぽいことって何?という話ですが、それは臨機応変さとチームワーク、だと思います。
例えばHPだったら、状況を見ながら、ポイントを取りに行くのか、リスを取りに行くのか、相手にポイントを取らせないのかという判断と、その判断を実行するのにどう行動するか、離れていてもお互いの位置や見ているところを把握して一緒に動けるか、そうでないかということだと思います。

これがうまくいっているとどうなるかというと、相手からすれば、リス有利を取っているはずなのにポイントが取れず、競っている内容なのに気付いたらポイントリードを奪われている、というようになります。

個人的にはまさにCAG戦がそんな印象を受けました。
CAGの有利陣形なのにポイントに差が出ない、ポイントにつながるような連キルができない。
結局最後に1歩先を行くのはRush。

どうしてこんなことができたのか、さっきも言いましたが勝者のメンタリティではなく、もっと具体的で確実な行動によるものです。

「ミスを減らすこと」

Gorouさんの振り返り配信で何度も言及がありました。
ミスをしていないときはポイントが取れて勝ちにつながり、ミスするときはそれがたとえ小さなミスであっても、そのミスがカバーできないとポイントが取れず、負けにつながります。

「ミスを減らせば勝てる」というのは一見当たり前のことです。
しかし、今までの私は、「ミスがあったから負けた」という話よりも「撃ち合いに負けたから負けた」や「戦略が駄目だったから負けた」という話の方がなじみがありますし、そんなたった一つのミスごときで勝ち負けが決まるなんて…と思ってしまっていました。

しかし、たった一つのミスで勝敗が決まった試合がありました。

この配信の解説を聞いて、やっと納得がいきました。
じゃあ、一つのミスで勝敗が決まるなら、ミスをしまくると当然…というのが次の配信で解説された試合です。

この配信の面白いところは、素人目にはそんなにミスに見えないことが実は重大なミスであったということを分かりやすく伝えてくれるところです。

ミスを減らせればおのずと勝ちが近づいてきますし、その逆もまたしかり。

これまでミスを減らすために「4人で合わせることを意識する」など様々なことに取り組んできたと思いますが、その結果がCAG戦で出たのではないかなと思いますし、CAG戦で見せたプレーが(実際本人たちが落ち着いていたかどうかにかかわらず)落ち着いてい(るように見え)たということでしょう。

②S&D

これまでRushは、S&Dが強くないという評価を受けていました。

これまで3-0で勝つことがなかったのも、(もちろん他のモードでマップを落としていることもありますが)S&Dで勝ちきれない部分が少なからず影響していると思います。
それに加えて、印象的なシーン、相手を揺さぶってどハマりした場面とか、人数不利でも勝ちに持っていく場面とかが、他のチームに比べると少なかったように感じていて、そこが強くないと評価されることに影響している節もあります。
3-2で勝つ試合もあったので弱いわけではないと思いますが、個人的な感覚としてHPで勝てないとしんどいなという思いがあったのは確かです。

しかしこのDay2のS&Dは一味違ったように思います。
結果を見てもそれが分かります。
CAGにS&Dを勝って3-0。この日の調子が良く、S&Dが強いと言われるRCに対し、5マップ目のS&Dを勝って3-2で勝利。そしてLVにはラウンドカウント5-5からあと一歩のところで負け。

特にRC戦は、ラウンドカウント2-4の状況からラウンドを連取し、最後WinRedさんが爆弾設置位置をずらして解除したのは最高でした。
正直2-4になった時点で、この試合負けたかも…なんて弱気になっていましたが、ここからしっかり盛り返して勝っているのをみると、強くなってきたなと思います。
LV戦でも、Gorouさんがプロ人生の中で一番ひどいプレーと語った、ラストラウンドの1v2。判断を誤らなければ勝てた、という状況にまで持っていけていたのも強くなってきている証拠だと思います。(でもあそこは勝って「やっぱGorouなんだわ」って言わせてほしかったですけど(笑))

安定して勝つためには、まだ足りない部分があると思いますが、それでも成長しているからこそ、こうして結果が出てきたんだと思います。


CoDプロ対抗戦に見るRushの成長

振り返ると、Rushはプロ対抗戦が進むごとに成長したと感じさせてくれます。

それは結果、ではなくプレーで。

SpringシーズンDay1、鈴木ノリアキさんがHPで「形は良いけれどポイントに行けてない」と話したところから始まりました。
Day2ではHPの改善が見られたものの不安か焦りか、度重なるミスで勝ちを逃してしまいました。それでもDay3,4ではHPがこれまでよりグッと安定するようになりました。そしてRushは、Springシーズン中で唯一、LVからHPを取ったチームになりました。
RushならHPは勝てる!そう思わせてくれるまで成長してくれました。

そしてSummerシーズン、「4人で合わせる」ことを意識したRushは、「オトナなRush」と評されるぐらいに落ち着いたプレーを見せてくれるようになり、さらにS&Dでも成長を見せてくれています。

通常、成長というと、最初グッと成長するけれどある程度行くと停滞して(何ならうまくいかなくなり)、そこで我慢して続けてやっと一つレベルが上がる。というのの繰り返しだと思います。

(実際のRushは見えないところでの苦労があるのかもしれませんが)ここまでプロ対抗戦を見ていると、本当に毎回変わって成長して、グッとうまくなるというよりはきれいに階段を1段ずつ上がっていくような、そんな印象です。継続して見ていると本当に面白い。
このチームはどこまででも成長して上手く、そして強くなっていってくれるんじゃないか、そんな期待を抱かせてくれます。

LVに勝って優勝することが終着点ではない―

LVに勝つことも、優勝することすら成長のための通過点であると、そう私に訴えかけてくるような、底なしの成長への思いをプロ対抗戦で表現してくれています。

今、RCもSZも新メンバーを加えて一気に、グッと成長して来ています。でもやっぱりシーズンが終わったときに「結局一番成長したのはRushだったよね」って言いたい。いや、そう言わせてくれると信じてます。

もうDay3が始まります。どんな戦いを見せてくれるのか。グランドファイナルに進むのか。優勝するのか。

今から楽しみです。

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