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双神のエルヴィナ 3巻 の話
「双神のエルヴィナ」は女神――つまり神を描いた物語です。
神とは完全なる者。それ以上成長するまでもなく、すでに完成した存在です。
「俺、ツインテールになります。」ではツインテールという無限に成長する存在を描いていたので、二作品の違いはそこにあると思っています。
私は地球上でもっともツインテールの可能性を信じている人間の一人なので、ツインテールにできないことはないという前提で物語を紡いでいました。
一般的には光速、つまり光の速さがこの宇宙における最大の速度と認知されていますが、私はきっとツインテールの方が速いと考えたので最終決戦でツインテールは光速を超えました。
しかしそれはテイルレッドのツインテールが最初はまだまだ不完全だったからこそ、長い道のりを経て辿り着いた境地です。
一方、すでに完成した存在である女神はどうやって成長し、物語を紡いでいくのか――。
主人公の一人である女神エルヴィナが、人間の少年に恋をしたことで不完全な存在となってしまったがゆえに、新たな可能性を切り拓いていくこともできるのだと考えています。
双神のエルヴィナ3巻は、そんなエルヴィナの奮闘を描いた一冊となっています。
女神は人間よりも遥かに優れた存在。しかし、本当は普通の女の子のように見て欲しい。
人間界の衣服など汚らわしいと断じていた女神が、好きな男の子に喜んでもらうために水着を着るまでになりました。それも、きっと確かな成長だと思います。
さらに今回主に戦う相手であるリィライザも、邪悪女神でありながら人間に好かれる努力を惜しまない変わり者。
ただの力と力のぶつけ合いではない、女神たちの次元を越えた戦いが繰り広げられます。
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照魔たちの世界に起きた事件の謎に迫る巻でもあります。お楽しみください。
そういえばnoteに新しい機能が色々追加されていますね。
ルビも振れるようになったようです。
無限の可能性
ルビはいいですね。
「お前の小説は特殊ルビが多すぎる」と編集さんに窘められることも多々ありますが、私は創作をする以上ルビを振っていきたい。
もちろん、エルヴィナでも――