マイペース
「最近ポケスリでさ〜」と話したら、友だちに「え! まだやってんの!?」とびっくりされた。わたし的にはまだまだ超トレンドだったのでびっくりし返したけど、SNSを見るとすでに全クリ(現ver.で)した人も多々いるよう。あながち「まだやってる」感覚のほうが合っているのかもしれない。
でも、やればやるほど睡眠記録が習慣化して、ポケモンたちにも愛着が湧いてきたところだ。きっとわたしはまだまだ続けるだろう。
(その友人にも「いやいやポケスリおもしろいんだよ〜」と改めて推しておいた)
たった3ヶ月で「過去のコンテンツ」扱いになるなんて、世の中のスピードは……なんて早いんだ……! と驚きが隠せない。ひとつの習慣を身に付けるのには3ヶ月かかるといわれているのに。習慣として定着する前に、めまぐるしく「新しいなにか」がフレームインしてくる。
とはいえ、思い返せば自分も、子どもの頃はポケモン(RPG)を買って1ヶ月も経たずに全クリして「はい、おわり」みたいな感覚だったなと思う。そして、ちょっと前に流行ったゲームをやっていたら、流行遅れでダサいって風潮だったんだよな、と思い出す。ちょっと前の曲をカラオケで歌うとか、まだあのアニメを観ているとか。「まだ携帯買ってもらってないの〜?」とか。
とにかく新しいものをいち早く知って(持って)いるのが、大人っぽくてかっこいい、という価値観がわたしたちには強く根付いていた。「足速いとかっこいい」よろしく、速さ=新しさは圧倒的なパワーを持っていたわけだ。
最先端はたしかにかっこいいと今も思う。だけど、「まだ続けてんの?」って言われるくらい何かを続けるのもかっこいいじゃん、とも思うようになった。詳しさや広さ、長さ、愛情深さ、などなどいろんな評価軸で「かっこよさ」を見られるようになってきたのかもしれない。
マイペースで、と思います。もう大人っぽさを競う必要もないんだし。