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創業3年以内に7割が廃業…「貞観政要」から学ぶ 永続企業の作り方
みなさんこんにちは!
子供7人を育てる
ビジネスデザイナーの岩崎です。
今日のテーマは
『創業3年以内に7割が廃業…「貞観政要」から学ぶ 永続企業の作り方』
です。
今日は、私が最近読んでいる本から学んだ
永続企業を作るためのヒントについて
お話ししたいと思います。
▼「貞観政要」との出会い
私が今読んでいるのは「貞観政要」という本です。
これは紀元前7世紀の中国・唐の時代、
第二代皇帝である
李世民の治世について書かれた本です。
この本の特徴的なのは、
ナンバーワンになるまでの戦い方ではなく、
ナンバーワンになった後の組織運営について
書かれていることです。
モンゴルのフビライハン、日本の北条時政、
徳川家康など、歴史に名を残す
多くの指導者たちがこの本から学んでいたと
言われています。
▼なぜこの本が今重要なのか
ビジネス書を見ると、その多くは
「どうやってトップになるか」を説いています。
・目標は必ず紙に書いて毎日見ること
・適材適所で人を使うこと
・リスクを恐れないこと
このような内容がほとんどです。
でも、トップになった後はどうすればいいのでしょうか?
実はここが最も難しいポイントなんです。
なぜなら、ナンバーワンになれる人は
基本的に有能だからです。
問題は、その後の戦略や方向性を
間違えてしまうことで組織が
崩壊してしまうことにあります。
▼永続する組織の2つの鍵
この本から学んだ重要な教訓を
2つご紹介します。
上司を諫める部下の存在
永続する組織には、上司に対して
「それは違います」と言える人がいます。
皆さんの周りにはそういう人がいますか?
考えてみてください。
自分より有能で、実績のある人に
意見するのは簡単ではありません。
特に当時の中国では、皇帝の意見に
従わないと命の危険すらある時代でした。
それでも、上司やリーダーに対して
「これは違うと思います」と言える人がいる組織。
それこそが永続する組織の特徴なのです。
なぜなら、周りがイエスマンばかりになると、
どこかで必ず軌道を誤ってしまうからです。
「社長、それいいですね!」
「それやりましょう!」
だけでは、本当によくないときに
気づくことができません。
小さな緩みを見逃さない
もう一つ重要な教訓があります。
それは「小さな緩みを見逃さない」ということです。
たとえば食器の細工一つでも
無駄遣いをしてはいけないと
李世民は説きました。
なぜでしょうか?
それは、人間の欲望には際限がないからです。
一度緩みを許すと
「じゃあこれもいいんじゃない?」
「あれも許されるんじゃない?」
と際限なく拡大していってしまいます。
日本の歴史を見ても、
豊臣秀吉の金の茶室や、
織田信長の例があります。
彼らは優れたリーダーでしたが、
周りに「それは違います」と言える人が
いなくなった結果、大きな過ちを
犯してしまいました。
▼経営者としての心構え
私は経営者であると同時に、
経営コンサルティングという立場でも
多くの経営者の方々と関わらせていただいています。
その中で強く意識しているのは、
決してイエスマンにならないということです。
なぜなら、経営者の方々が外部の人間を
入れてくださる理由は、自分たちにない
新しい視点が欲しいからです。
特に私の場合、お客様の経営が大事だからこそ、
「それは違います」「こういうリスクがあります」と
言えるような関係性を日頃から
築いていきたいと考えています。
もちろんこれは相手を否定するためではありません。
その考え方で進むとどういうリスクがあるのか、
なぜそれが危険なのかを具体的に説明し、
建設的な意見交換ができる関係を作ることが
私の役割だと考えています。
ダメなものはダメとはっきり伝えること。
それは経営者として、そして
コンサルタントとしての責任でもあります。
▼まとめ
「貞観政要」から学んだ永続企業を
作るためのポイントは:
・イエスマンだけの組織は必ず失敗する
・信頼関係をベースに率直な意見交換ができる環境を作る
・小さな緩みも見逃さない姿勢を持つ
これらは1300年以上前の教えですが、
現代の経営にも通じる本質的な知恵だと
感じています。
今の時代だからこそ、この学びを実践できる
経営者や組織が必要なのではないでしょうか。
それではまた!