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イノベーション人材の育成

こんにちは、ITEGパラレルキャリアマガジン管理人水野です。
みなさんの企業では、「イノベーション」について議論したり、取り組んだりしていますか?企業は収益を上げ、成長することが求められ、既存のパラダイムの延長ではなく、事業や商品・サービスに「イノベーション」を起こすような取り組みが必要と言われています。
そして、そのイノベーションを起こすのにも、人材やスキルが要求されますよね。
さて、第3回は「イノベーション人材の育成」について、我々の研究部会の部会長を務めてくれた、上杉さんが投稿してくれました。
上杉さん、よろしくおねがいします。

上杉
上杉です、みなさんこんにちは、よろしくお願いします。今回は「イノベーション人材の育成」というタイトルで、企業での副業の取り組みがイノベーション人材にどうつながるのか、考察してみました。
出す側の企業は大企業、受け側の企業は中小企業という、想定で書かれています。それでは、本編にはいりますね。

(執筆者プロフィール)

スノーフレークC

上杉 麗子

製薬会社に勤務している1児の母。千葉県在住。
パラレルワーク研究部会の今期の部会長だが、メンバーの皆に助けられてばかりいる。最近の休日は子供と一緒にポケモンGoでのポケモン集めにいそしんでいる。

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人材流動のメリット

 日本の大企業では、企業内でも人材交流が限定的であり、組織内の考えの硬直化や同質化が起こりやすい状況です。その結果、イノベーションは起こりにくいと言えます。人材を流動化させることが、この硬直化した組織構造を破壊し新しいイノベーションを起こすきっかけになるはずです。

中小企業が必要とするスキル

 受け側(副業)の中小企業が必要としているスキルは、それほど特別なスキルでない場合も多いのではないでしょうか。本業の組織の中では周りも習得してあり、持っていて当たり前だと思っているスキルだったりします。そのようなスキルを活用して、副業先の企業へ貢献し収入を得ることは自分自身の自信にもつながります。この自信が本業企業の組織内でのスピークアップや仕事のやる気につながり、組織の発展に貢献できるのではないでしょうか。

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なぜ副業がイノベーション人材の育成になるのか

 人材流動が新しいイノベーションを起こすきっかけになると先に述べたとおりです。企業で人材流動をすすめるために、キャリア採用をするのはコスト的な負担も大きいうえに、ミスマッチになるリスクがあります。副業の場合、既に組織の中にいるメンバーが受け側企業という新しい環境や新しい人に触れてくることで、その人自身が組織にとっての新しい風(=イノベーション人材)になれる可能性があります。また、副業はキャリア採用をするよりはコスト的にも企業にとってメリットが大きいといえるでしょう。

心理的安全性の高い企業とは

 心理的安全性とは、組織のメンバーから非難や否定されることに不安を感じることなく、安心して自分の気持ちを表現できる状態のことです。Google社のリサーチチームが、「チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある」と検証・発表して以来、多くの企業が関心を示しています。心理的安全性が高いと、メンバーがリスクを恐れることなく意見やアイデアを出し合うことができるためイノベーションを起こしやすいと言われています。言い換えると、イノベーションを起こすためには、多様性を受け入れる心理的安全性の高い組織を作るマネジャーが必要とも言えます。制度があって副業にチャレンジしたくても部下がマネジャーに言い出せないような組織はそもそも心理的安全性の高い組織とは言えないでしょう。

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おわりに

 家事をしながら仕事で収入がある主婦を兼業主婦というらしいです。普段あまり「主婦」という言葉を使用しないためピンときていませんが、私自身も兼業主婦に当てはまるようです、、。そこで、「主婦」を本業、「仕事」を副業とした場合、仕事(副業)が家庭(本業の企業)にもたらすメリットを考えてみました。
 一番のメリットは「収入」が増え、経済的余裕が出ることでしょう。自分が自由にできるお金も増えることで精神的も余裕が出て、結果として生活の質が向上できると言えます。
 また、仕事を通していろんな人と接し、社会とつながりを持つことで自分の存在意義が感じられ、結果として家庭円満に貢献できるとも言えます。また、限られた時間で仕事と家事をこなす必要があるため、自然と家族との協力体制を築けたり効率的な時間の使い方ができるようになったりもします。
このように考えると、家庭と仕事の両立のメリットは、パラレルワークのもたらすメリットと同じように感じますね。

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水野
上杉さん、ありがとうございました。
主婦と本業の循環、そのとおりですね。女性だけでなく、男性のみなさんも、そういうふうに考えないとダメだなぁと、自分の過去を振り返って反省しました。
みなさん、今日は早くおうちに帰って、本業(家庭)に貢献してください!
第4回もお楽しみに~

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