とりあえずこの上下で、春夏ver

2025年2月20日 17:33

本日ご紹介するのはsatouのセットアップ。
先日のワイドイージーパンツのブログにちょこっとだけ書きましたが、このセットアップの生地違いが私自身24AWで1番着たアイテムになります。
ズバリ良かったところは“楽”で“雰囲気”がある、です。
とにかく使い勝手の良かったアイテムになりますが、今季も負けず劣らずの雰囲気を醸し出しております。
他のアイテムにも言えますが、satouの服はsatouのオーラを出してますね。
ぜひご覧ください。

satou / silk nep jacket
color : sumi
size : 1 , 2
material : cotton 66% silk 34%
price : ¥52,800(tax in)

まずはこのジャケット。
とにかくこのジャケットをまず使いました。
形については以前書きました。
読み返してみてもまさしくその通り。
少し書き直してはいますが以前読まれた方は、次の段を読み飛ばしても良いかもしれません。

ジャケットはサックジャケットを踏襲したような形。
一重仕立てで袖口も広くバサッと羽織ることができるので、ワークジャケットやブルゾンを着ているかのようなカジュアルな感覚で使うことができます。
これでいて小ぶりながらも幅の広いラペルはしっかりと存在感があり、返りも綺麗にロールされていてカジュアルジャケットに見られるような平面的な作りではありません。
位置の高い襟から裾へのラインはカッタウェイ程ではありませんが大きくラウンドながら最後はスクエアカット。
軽さと重さ、カジュアルとエレガントのバランス感が凄く好きです。
また通常ですと第3ボタン、デザインによっては第4ボタンまでつける方もいそうですが、第2ボタンまでしかない事でこの特徴的なラインがより強調されているように感じます。

小ぶりの襟に第2ボタンまでしかない事とこのラウンドしたラインによって視線が上へ誘導されます。
組下のパンツがかなり太く存在感のあるのでどうしても下に視線が行きがちになりそうですが、この視線誘導のおかげでそうならずにセットで着た時のバランスが凄くよく見えます。
中はゆとりがありますのでかなり着込むことも可能ですし、デザイン的にもかなり汎用性の高いアイテムなので何も考えずに羽織ってもらったら大体決まります。

セットアップのパンツが極太ワイドなこともあり、こう言ったワイドパンツにはもちろん合います。
それとよくしていたのはストレートのデニムパンツとの合わせ。
やや細め〜標準の太さのパンツと合わせるととてもスタイル良く見えます。
これ多分上述した視線が上になることが関係してそう。

今回の生地はコットン・シルクのネップ生地。
シルクと言っても多くの方が思い浮かべるトロトロ・サラサラの生糸ではなく、繭を一度真綿にして糸を紡ぐ紬糸を使っています。
生地に見られるネップがそれで独特な風合いを楽しむことができます。
また、今回の生地は34%が絹紬糸ということもあり見た目の雰囲気に反して薄手ですね。
生地が薄手になるだけ、雰囲気はどうしても安っぽくなってしまうことも多いと思いますがこれはそんなことないです。
シルクのネップであったり、製品染めによる風合い出しのおかげかと。
カラー名は前回紹介したワイドパンツと同様sumiですが、こちらはかなり濃度の濃い黒。
墨汁のようですね。うん、カッコいい。

次はパンツのご紹介です。

satou / silk nep slacks
color : sumi
size : 1 , 2
material : cotton 66% silk 34%
price : ¥41,800(tax in)

組下はワタリが40cm以上もある極太シルエットが特徴的なスラックス。
この特徴的な太さを持ちながら、どこかスッキリとしたクリーンな印象があります。
腰回りはタックを2本取っておりますが、タックを内側に倒すインタックを採用することで腰回りが広がりません。
またそこからセンタークリースを取り、丈も短めに設定することで前述したようにクリーンでスッキリしたバランスになっているのかなと。

この秋冬でもとてもよく履いたパンツになるのですが、その真価を発揮するのは春夏かなと思います。
どうしてもシンプルになるこれからの時期に、このインパクトのあるシルエットは非常に使い勝手の良いものだと思います。
スタイリングもこのパンツに黒のＴシャツを着ただけですが、あとはアクセサリーをつけるだけで大分決まった印象になると思います。
この風がよく通る太いシルエットと薄い生地で涼しいですしね。
もちろん肌寒い時期にも履いていただけます。
シルエットに特徴あるのと生地もカッコいいのでできるだけシンプルでも全く問題ないんですよね。