スプーニャに包まれて

2024年10月16日 17:07

こんにちは、村上です。

今日からニットのご紹介をしていきます。
前回がボアのブルゾンでしたので、今日はULTERIORのウールボアのプルオーバーニット。
おそらく今季1の保温力。
随分と涼しくなったとはいえ、このニットを着ていると汗ばまないか心配になってきました。
そして何より存在感。
この生地はなかなかないっすよ。

ULTERIOR / FRENCH MERINO WOOL MOLE FUR KNIT P/O
color : black , jade green
size : 3
material : wool 88% polyester 12%
price : ¥64,900(tax in)

某アウトドアブランド“P”のフリースジャケットをイメージした素材です。
しかも使い古したやつ。

原毛は南フランスのアルル地方で飼育されたメリノウールを使用しています。
アルル地方は低気温•高標高の地域で、その大自然の中放牧で飼育されたメリノウールは『スプーニャ/幻のメリノウール』と呼ばれています。
従来のメリノウールよりはるかに“ふんわり”と“クランプ性”があるスプーニャ。
この糸でファーを作ることで圧倒的なボリューム感と、その見た目に反した軽さと見た目通りの保温力があります。
毛足も長く品もあるのでレディースアイテムのような印象を持たれがちなところ、最後に縮絨して毛足を絡ませることで着古したボアのような見た目になりカジュアルダウンしています。

シルエットは短丈のボックスシルエット。
ワイドパンツの取扱が多い当店でしたらまず合わせるボトムに困ることはありません。
当店の着画にも既に何度も出ています。
とにかく合わせやすく、ついつい頼ってしまいます。
首元もリブもしっかりとしていて品があります。

こちらのニットは着た時の感動がすごいです。
本当に軽くて、暖かくて、柔らかいニット。
軽さはもう100%、全員驚かれる。
持つだけで軽いですが、着たらよりやられます。
見た目とのギャップについていけません。
暖かさは今でもまだ汗ばむ。
冷房ガンガンでも撮影していると暑くなり、
すぐに休憩とってまた撮って…、
と繰り返しかなり時間がかかりました。
冬でも結構な時期まで一枚でイケるとおもいます。
柔らかさ。チクチクは一切ありません。
本当にフワフワでヤワヤワです。
ちなみに表記上ポリエステルが12%入ってますが、全てファーを繋ぐための糸。
目に見える•肌に当たる糸は全てスプーニャウール100%です。
納得の軽さ•暖かさ•柔らかさ。
店頭ではご説明出来ますが、オンラインでご購入いただいたお客様は裏からニットをすこーし伸ばしてみてみてください。
ボアの隙間から横方向に細い糸が伸びているのがあると思います。
それがポリエステルです。

カラーは2色。
安定のブラックと翡翠のような色を着たグリーンです。
個人的推しはグリーン。
ボアの雰囲気があるので分かりづらいですが、元はかなり綺麗な色味のグリーン。
さすがスプーニャといったような発色の良さです。
こんな一見すると汚く見えがちな加工の生地ですが、清潔感がありむしろ品があって見えるのはやはり元々の色の綺麗さからでしょう。
もちろん鉄板のブラックも使いやすいです。
サイズは普段ULTERIORは3〜5の展開ですが、こちらは3と4のみの展開となります。
3が普段3か4を着用している方、4が普段4か5を着用している方用になります。
当店では普段ほとんどのアイテムを3と4で展開しているので3のみにしています。
腕が長い方以外は大丈夫かなとは思います。

元々着古した状態を目指しているのでケアはお任せしませします。
ブラッシングで出来るだけ綺麗に着てもいいですし、面倒臭がりの方は着倒してリアルに毛を絡ませちゃっても良いと思います。

さて、では着用します。
168cmです。