Ex.極上カシミアとウールのモールスキン
こんにちは、村上です。
本日は当店初となる別注アイテムのご紹介です。
現在は取扱させていただくブランド様も増えておりますが(大変ありがたいことです。)、元々当店は3ブランド様からの取扱で始めたセレクトショップです。
Aquellos Ojos Verdes BISHU , Gorsch the merrycoachman , そしてun/unbient。
アパレル業界にはおりましたが、販売の経験もない私を信用していただきリスクをとってビジネスパートナーとなって頂きました。
おかげで水岡をオープンさせてることができ、お店があるのとないのとでは信頼度も雲泥の差ですから、その他のブランド様とお取引を始めることもできました。
別注というのは、つまりそのお店でしか買えないアイテムということ。
そして、そのお店の趣味嗜好が強く打ち出されるアイテムです。
私にとっても初の別注アイテムというのは思い入れも強く、もし出来るなら最初の3ブランド様に作ってもらえたら嬉しいなぁと思っていました。
そんな中でリリースされた昨年のBELTED PANTS。
正直売れ行き的には好評とは言えませんでしたが店主の2023年ベストバイ。
スッキリとした腰回りにクリースが入って綺麗なワイドストレートシルエット。
綺麗なんだけどキチンと太さがあるかとにかく合わせやすくて履きまくりました。
お客様にもシルエットはめちゃくちゃ褒められた。
100%褒められた。
でも個性的なガチャベルトを受け入れて貰えなかった。
(自分の提案力の無さを反省っす)
お分かりの通りこのBELTED PANTSをベースとしたパンツを別注で作ってもらいました。
皆様に褒めて頂き、私自身も偏愛したシルエットで汎用性の高いベルトループ仕様。
そして末永く愛してもらえるよう極上の素材で。
何よりも忘れてならないのが、こうして別注を作成出来るのも実際に購入していただける皆様がいるからこそ。
しっかりと喜んでいただける一本になったかと思います。
BAGGYとは“ブカブカの”という意味ですがun/unbientのものはそうならないですね。
シルエットは前述の通り。
似たパンツでいうとm's braqueのバギーズタックパンツ。
アレが好きな方はコチラも大好きだと思います。
コンパクトな腰回りと太すぎないシルエットのおかげでコンパクトなトップスから長めのシャツやコートまで兎に角合わせやすい。
そして何より全体的なシルエットの美しさと履きやすさがピカイチ。
un/unbientというブランドが好きな一番の理由です。
立った時のシルエットは綺麗でも窮屈だったり動いた時に形が崩れたら結局履かなくなるし、履き心地が良いからといってただ布の中の体積が大きいブカブカのパンツは選ばない。
デザイナーさんの美意識とリアルクローズでの使いやすさのバランスの良さが本当に魅力です。
当店でもよくピックさせていただくゼアシャツやプルパンツはそう言った部分がとても表れていると思います。
素材はインラインで履きやすいブラックやブラウンが展開されていたのでそれ以外にしました。
私自身のスタイルですが夏はカジュアルになりやすいのでシャツなどの綺麗なアイテムを好むのですが、冬は色々と合わせられる分どうとでもなるのでカジュアル寄りのアイテムもよく着ます。
元々のシルエットが綺麗でドレススタイルには合わせやすいパンツですので、カジュアルなアイテムにも合わせやすい素材にしようと思いました。
そして、カラーは濃いグレー。
冬はデニム並みに合わせやすい色味だと思っています。
なによりずっと大切にしたいと思える極上の素材。
結果導き出したのがカシミア×ウールのツイルヘリンボーン。
個人的に感じるカシミアの良さは繊維の細さによる表情の良さと肌触り。
反面パンツとして使うには耐久性を高めるための工夫が色々と必要であったり、カシミア単体だとどうしてもドレス寄りになってしまったりする面があります。
そのために今回チョイスしたカシミア×ウール素材。
とくにカシミアの表情の良さを存分に引き出すことが出来たと思います。
カシミアをめいいっぱい掻き出すことで黒のカシミア部分が浮き立ち、カシミアの風合いを目一杯楽しめるようになっています。
フワフワとした気持ちの良い感触とシャギー感を出しながらも隠し切ることができない微光沢、そして美しいシルエットを楽しむことができる良いパンツになったと思います。
カジュアル•ドレス共に本当に合わせやすいです。
裏面はコットンのダブルクロスにしております。
混率を見てカシミアの比率少なくね?と思った方はコレが原因です。
表は半分以上カシミアで構成されています。
組織的に裏面はウールの比率が高くなってしまい、表ほど気持ち良い肌触りではなくなってしまうのでコットンにしました。
もちろんコットンですので肌触りは良いですし、表面だけで十分保温性はあります。
身長168cmでSIZE1を着ています。
如何でしょう。
自画自賛ですが、とても良いパンツができたと思っています。
密かに意識したのはプライス。
天井を見ないと際限なく良いものは作れますが、私自身ブルジョアではありませんのであくまでプライスとクオリティのバランスは意識しております。
お金を出して頂いていますのでこの言葉はなるべく使わないようにしておりますが安くて良いものが出来たと思います。
勿論、クオリティに対して、です。
絶対後悔させません。
当店初の別注パンツを末永くクローゼットの一員にしていただければ嬉しいです。
続いて同じ型ですのでインラインのご紹介を。
梳毛ウールを使用したモールスキン素材。
昨年も同様にウールモールスキンでしたがこちらは光沢が強くザラっとしたシャープな質感。
今年は柔らかくモチっとした質感でその分少し厚みが増し光沢も少なくなっています。
(もちろんウールのモールスキンなので光沢はあります。)
どちらが良いということはなく、好みの問題ですね。
よりパターン通りの形クッキリとでるのは昨年のものですし、今年は裏面が微起毛していることもあり気持ちが良いです。
とはいえ、シルエットの美しさはそこまで変わらないので光沢感の強弱やウエストの仕様で決めていただくのが良いと思いますね。
やはり面白いのはウールでモールスキンを作るという所。
元々ワークウェアの素材であるモールスキンはほとんどがコットンです。
コットンでもあんなに光沢が出るアイテムですし耐久性も高くなる素材なのでウールにもピッタリですが、いかんせん高密度に織り込まないといけないのがね。
実際に実現したウールのモールスキン。
コチラは昨年かなりの頻度で履いて洗濯しておりましたが毛羽立つことや光沢が失われることなく使用できております。
さすがモールスキン。
厳密には昨年の素材とは違いますので洗濯等は自己責任で。
やはりこの光沢感と耐久性の高さは他の生地にはない魅力的な点ですね。
身長168cmでsize1を着用しています。
やはりこの美しいシルエットにウールのモールスキンの美しい生地感はバッチリ合いますね。
良い意味でウール感がなくなり無機質な美しい表情へ変わります。
そしてコットンほどではないにしろ堅牢性が高いのも有り難い。
是非コチラもよろしくお願いします。
水岡
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