Aquellos Ojos Verdes BISHU / KOHSHI 1927
<Authentic line>
不定期で発表されるベーシックで本物と呼ばれるに相応しい服、アイテムを探求するライン。
その中でも今回は昨年のSHIMAに続き柄を追求したKOHSHI〈格子柄〉より一型ご紹介します。
Aquellos Ojos Verdes BISHU / KOHSHI 1927 Classic open collar jacket
color : forest
material : cotton 68% linen 30% silk 2%
price : 74,800(in tax)
1919年にドイツで設立された美術造形学校バウハウス。
無駄な装飾を排除した合理性を追求し芸術と機能を融合させたバウハウスデザインは、ナチスの影響で1933年に閉鎖された後もその教えは世界中に広まり、現代における“モダンデザイン”の礎となっています。
今回の生地はバウハウスで活躍したテキスタイルデザイナーのパイオニアの1人である“アニー・アルバース”の1927年の作品からインスパイアされた尾州産のオリジナル生地。
彼女の作品がどういったものかは、残念ながらテキスト集が近隣の図書館になかったので見れなかったのですが、そういったストーリーがあるというのも愛着が湧く一つの要因です。
(近くの図書館にある方やデザイン集を買える方は是非)
実際の生地を見ていくとグリーン×ベージュのぼやけた優しく上品な色味のグレンチェック。
ベースはチャコールTOPのリネンとベージュ染めのコットン。
ネイビーTOPリネンとピーコック染めのコットンを差し色に、枠線をダークブラウンのシルクネップで表現しています。
3素材5色の糸を複数の糸を引き揃えるナナコ織りで、束間があり滑らかで柔らかな表面を作っています。
洗い加工を入れてフワッとした質感に仕上げておりますが、もっと着込んでいった先の表情も楽しみな生地です。
さらに柔らかく毛羽だったりしてきそうですね。
近くで見ると本当に複雑な糸遣いで織られているのがわかり、尾州産のクオリティの高さが伺いしれます。
たまんねーです。
まず他で見ることはない雰囲気の生地だと思います。
本来であればスモーキーグリーンのソラーロ生地を使用したスラックスと一緒にご提案したかったのですが、残念ながらドロップ。
しかしながら実際履くと、黒やネイビーのパンツで引き締めるコーディネートもいければ、カーキなどの同系色で合わせる、白やベージュのパンツで優しげなコーディネートをするなどかなり使いやすいアイテムですね。
個人的なおすすめは薄めのグレーのスラックスと合わせるのが好きです。
形はオープンカラーシャツを参考に軽い着心地に仕立てたジャケットになります。
今時期は羽織として、寒い時期は第一ボタンまで閉めてインナーとしても使用できます。
スタンドカラーにもなりますし、ボタンを留める位置で印象が大きく変わるのでドレススタイルにもカジュアルスタイルにも使える大変便利なアイテムかと。
襟の形状は通常よりもコンパクトに設計しているので襟周りも非常に収まりの良いです。
大変軽い仕立てですが、その作りはシャツ同様非常に丁寧な作りです。
袖付けはまず身頃同士を縫い合わせてからそこから数センチ前にずらして袖を縫い合わせています。
普通は裾から袖口まで一気に縫ってしまうので縫い目が一直線です。
腕は前に振れる人体の構造を考慮したディティールです。
また縫い代は肩の方から脇に向かって段々と細くする面倒な仕様。
仕上がりの美しさと降ろしていることがほとんど腕のおさまりが良くなるための細かな仕様です。
袖口はミリタリーアイテムからモチーフをとった三角マチはピンタックをつけて一工夫。
当たり前の様ですが、柄合わせも非常に丁寧に施されています。
曲線の強いポケットですがとても綺麗に柄合わせが施されています。
こだわりのテキスタイルと丁寧な縫製が両方合わさって作られる醸し出される雰囲気がアケヨスの大きな強みだと改めて思います。
さて大変素晴らしいジャケットです。
authentic lineという名の通りに非常に長く着用出来る1着。
是非春気分を上げる1着としてお選び頂けるとうれしいですね。
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