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[中編]低温やけどで悲惨な目に遭った話〜蜂窩織炎(診断が出るまでの長い大晦日)

第一話はこちらからどうぞ↓

次回で完結予定です。よろしければお付き合いください。


12月31日。
発熱は未だ続いていたが、熱以外の風邪症状がないことから、明らかに通常の熱とは思えない。
原因は低温やけどおよび、その処置を受けた脚の激痛にあるのでは?と調べる中で、私は一つの可能性に辿り着く。

蜂窩織炎(ほうかしきえん)は、皮膚とそのすぐ下の組織に生じる、広がりやすい細菌感染症です。

(中略) 患部の皮膚に発赤、痛み、圧痛がみられるほか、発熱や悪寒が生じたり、より重篤な症状が現れたりすることもあります。

https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/皮膚細菌感染症/蜂窩織炎

要はくり抜いた皮膚から細菌が入り、感染症を引き起こしている、ということ。多分これだろうと確信した。

が、繰り返しになるがこの日は大晦日。
加えて世間はコロナ禍真っ只中。
電話口で発熱、と口にするだけで、私はコロナ感染症患者と疑われ、救急病院にも関わらず受診を断られ続けた。
曲がりなりにも前職で営業6年。断り文句には慣れているはずの私でさえ、この時ばかりはさすがに心が折れそうになった。
ようやく受診可能な病院を見つけるも、やはりコロナの可能性がゼロではなかったことから、到着後は隔離されたプレハブ小屋に通され、寒さに震えながら人生初のコロナ抗原検査を受けた。
案の定というべきか結果は陰性。
やっと病院の中に入ることを許された私は、正式に蜂窩織炎との診断を受けることとなる。
原因としてはそもそも町の皮膚科の処置がまずかったのもあるが、やけども重症で自宅での消毒には無理があったのでは、とのことだった。
そして点滴を受け、抗生剤や塗り薬を含む大量の薬、近隣の大病院への紹介状に、看護師さんからの突然の断乳宣告(抗生剤を飲むため)を添えられ、帰宅した。

湯たんぽの誤った使い方が引き起こした事の大きさと、高熱からくる悪寒とで、私は身体の震えが止まらなかった。
自分の都合でこのまま断乳するのか…と思うと、息子にも申し訳ない気持ちになった(息子は母乳もミルクも両方飲めたので、その点は混合育児で育ててきて良かった、と思ったが)。
とはいえ、診断はついた。原因がわかったなら後は治療するのみである。
まずは貰った薬を飲み、消毒を続け、年明けに大病院に行こう。とりあえず、紅白歌合戦のことは考えず、早々に寝ることにした…のだが。

1月1日。
熱が下がって安堵したのも束の間、何やら、身体に赤い発疹が多数出現。
某薬品にアレルギーを持つ私。勿論そのことや薬の種類は病院には伝えていたが、それとは違う薬でアレルギーを発症したらしい。
昨日の受診先に連絡し、大量に処方された薬だが一旦全て服薬を中断。

翌日にまたしても追加で受診となり、殆ど人気のない病院の待合室で箱根駅伝を眺めたり、急遽予約した母乳外来で断乳の進め方の相談をしながら、私の三が日は終わっていった。

(続く)

追記になるが、蜂窩織炎は自己流であれこれやっても治らないので、迷わず病院へ。

蜂窩織炎を放置していると急速に重症化し、皮下脂肪組織から筋膜にまで感染が広がる壊死性筋膜炎など、命に関わるような重篤な感染症に進行することもあるため、早期に治療を受ける必要があります。
蜂窩織炎が疑われる症状が出た場合はすみやかに医療機関を受診し、医師の診断と治療を受けましょう。

https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/1982

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