【2024 読了 No. 6】読書猿著『独学大全』(ダイヤモンド社)読了。
いやぁ~ボリューム大きかった。
厚さ4.9cm❗️読むのに時間かかった🤣🤣🤣
本をめくると、いきなり脱力するようなイラストを添えた「無知くんと親父さんの対話①」が出てくる。
「誰かが勉強ができない最大の理由は、…人生の中での勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。これは勿論本人の心がけだけの問題ではない。勉強を軽んじる奴、憎んでる連中は数多いし、そういう奴らは自分の近くで誰かが学んでいると『自分を否定された』と思って熱心に邪魔しに来る。」
よくぞ言ってくれた🙇♀️
親父さん‼️
というか、読書猿さん😭😭😭😭😭
私の場合、「そういう奴ら」代表は両親、特に父だったから。
父は毎晩のように酒を呑みながら、「学校の勉強なんか実社会では役に立たない。」と言っていた。
最も強烈だったのは、私が小学生の時のことである。夜、勉強していたときに、酒に酔った父がいきなり部屋に入ってきて、「こんな夜遅くまで勉強するくらいなら、中学入試なんかやめちまえ❗️」と怒鳴ったのである。
(でも、私は中学入試はやめなかった😝)
この本を読み通してずっと感じてきたのは、読書猿さんの意志の弱い人間への優しい💕眼差し。
「誰かが勉強ができない最大の理由は…人生の中での勉強の優先順位を高くするのに失敗してきたからだ。これは勿論本人の心がけだけの問題ではない。」
この言葉に私はどれだけ救われたか。
まじ、泣けた😭
次に胸にグサッと刺さったのは、第13章「覚える」の無知くんと親父さんの冒頭対話での親父さんの言葉。
「『いくらやっても覚えられない』と言う奴は、いくらも学んでいない。教科書やノートをちら見しただけで覚えられるのは職業記憶術師ぐらいなもんだ。」
私はDMM英会話を2020年10月から始めてて、native相手でもそれなりに意志疎通ができるようになったが、英検準1級を受けるにはvocabularyが絶対的に不足している。
「覚えるのが苦手」なんて自分で言い訳してきたけど、「いくらやっても」と言えるほどやっていたか?
やっぱり、まだまだ甘いよなと認めざるを得ない😰😰😰
親父さんの音葉はまだ続く。
「意識して思い出すことすら不要なくらいしっかり覚えている無数の事項の上に、俺たちの理解は成り立っている。覚えることから逃げている奴は、理解のためのステージにすら立てん。」
日曜日(2月18日)に一般の人が主催する日本人同士のZoom英会話会に参加してみた。「中級クラス」を選んで話したが、Zoomのグループ分け機能を使ったとはいえ、なんだかんだ言って1時間も英語で喋り続けられた。
今回私が喋った人はみな大卒以上なので、お互いに、大学受験のために必死になって覚えた無数の単語があったから、会話が続いたのである。
もう一度あのときの“必死”さを思い起こして、英単語暗記に力を入れたいと思った。
最後にもう一つ。
自分は本を読むときやたらアンダーラインを引き、何かしらコメントを書き込まないとしっかり読めない。
当然、読み終わった本はBOOK・OFFとかに出せない。図書館で本を借りて綺麗なまま返せる人にコンプレックスを感じていた。
しかし、私のような読み方は間違ったものではなく、『独学大全』によれば、「刻読」というものらしい。
「テキストを読み、気になるところに線を引き、線を引いた箇所について考え、コメントを残すことは、およそあらゆる思考術に共通する基盤とも言うべき作業である」
本の言葉と格闘し、自分の考えを構築しながら読む読み手にとっては、本に線を引き、コメントを書くのは自然なのである。そして、それだけ私の読み方は、しっかり考えながら読んでいる、いわゆる“精読”に近いのだということがわかった。