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「湘南国際村遊水池:環境土木手法で斜面地に土留めをつくる」作業講座報告
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2025年2月11日(祝)、約20年人の手が入っていなかった遊水池の手入れ作業第一回を公開作業講座の形で行いました。
講師は「大地の再生®」「地球守」など自然の地形や本来の水と空気の流れに沿った土木の現場に数多く入っている庭師・濱田和之氏。
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作業場所の湘南国際村遊水池は、三浦半島最高峰・大楠山系を水源とする相模湾へ続く斜面地の中腹に山頂部の大規模開発に伴って約20年前に大手ディベロッパーによってつくられましたが、その後ほとんど人の手が入らず、池を囲む斜面地に植えられた木や植物もほとんど枯れて笹薮となり、土は保水力がなく雨が降ると流れて池に溜まり、溜まった土に葦が繁茂している状況。
まずは「斜面地の環境改善」がやるべきことの最優先と考えました。
<目標>
・雨風で下へ流れないようにする(雨水浸透の促進)。
・木や植物が生育できるようにする。
・作業のために人が歩けるようにする。
↓
そのために「しがら土留め」をつくります。
<しがら土留め>
・斜面や斜面変換点(斜面と平地の境)に溝を掘る
・炭、薫炭、藁など「泥濾し機能を持つ」「程よい隙間で水と空気の通りは確保」「土中で菌糸を張り、バクテリアや虫などの力で土壌を豊かにする」機能を持つ有機物を入れる
・枝や竹を置き、杭でとめる
・斜面と置いた枝や竹の隙間に枝や落ち葉などをぎっしり詰める
<しがら土留めの役割>
・雨水が泥と共に一直線に下に流れるのではなく、しがら部分で雨水をゆっくりと土中に浸透させる。
・土中と地上の空気の循環が行われるため土中に酸素が供給される
→落ち葉や枝などの有機物の分解が促進される
→土壌が豊かになる
→地下水によって川〜海まで運ばれる栄養分や酸素も増える
→川や海の生態系も回復する
・土が安定して雨水も浸透することにより、植物が育ちやすくなり、虫や鳥などの動植物が増えて本来の生態系が戻る助けになる。
など。
名前はわかりやすく「土留め」としていますが、水や土の流れを「止める」わけではなく「ゆっくり水を浸透させる」「空気を循環させる」役割を果たすもの。
「できるだけ地域で資源を循環させること」
「お金をかけないで手に入るものを使う」
ことを念頭に、放棄竹林整備で出た竹、地域の田んぼで出た藁、知り合いの敷地や道路際に落ちていた枝や落ち葉などを使い、購入したものは講師の濱田さんが用意してくださった杭のみ(焼き杭も自分たちで作れるようになりたい)。
<作業風景>
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<ダイジェスト動画 >
vimeo.com/1057250218
<今後の作業>
斜面地のしがら土留めづくりの続き
池の中に刈られたまま残されている葦の取り出し
泥と落ち葉の堆積によって水の流れが滞っている池の中に水の流れる道づくり
池にたくさん溜まっているゴミ拾い
沢、遊歩道沿い、海岸のゴミ拾い
沢周辺斜面地の草刈り
沢周辺斜面地のしがら土留めづくり
などなどなど、、、などなど、、、
たくさんあり💦、面積も広いので、先は長いです。
今のところは会員制度などの組織はつくらずに、定期的に各方面の講師をお迎えして講座形式で学ぶ機会も作りつつ、定期作業は集まれる人で集まって手弁当で作業を進めていく予定です。
沢は大勢で入るとかえって環境を痛めてしまう可能性があるため、「大地の再生®」「地球守」、坂田まさ子さんの講座などの参加経験があり基本的な道具をお持ちの方と少人数で行っていますが、遊水池は広いため作業経験のない方も歓迎です(急斜面で池もあるため安全面を考えて中学生以上とさせて頂きます)。
・遊水池作業:毎月第2土曜日午後(参加費無料)
参加お申込み:前日までにメールでご連絡をお願いします。集合場所や予定している作業内容などご案内させていただきます。
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・沢(関根川)での作業:平日午後に非公開で行っています。
上記のような作業経験があり、ノコがま、スコップ、剪定バサミなどの道具をお持ちの方でお手伝い頂ける方は、メールにてお問い合わせください。
ご参加お待ちしています!
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