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パリィ苦手だけど諦めない『九日ナインソール』序盤レビュー(PS5版、プレイ感想など)

こんばんは。みずいろです。

ずいぶん前から気になってて手を出していなかったソフトをこの度購入しました。
タイトルで出てしまってますが「九日 ナインソール」です。

先にSteamでリリースされてて、おーこれは楽しそうなやつ!と思ってたんですがそのうちコンソール版で出るかも?とちょっと様子見してました。

で、気付いたら2024年11月26日にSwitchやPS5でリリースされてました。嬉しい!ノーマークだったのでビビった。。
さらに有難い事にセールで少し安くなってたので、早速購入して遊んでます。

いつものパターンで恐縮なのですが、せっかくなのでファーストインプレッション的なものを書いてみようと思います。

いやー、これクリアできるか心配だぞ・・・

1.いつもの筆者情報

「九日 ナインソール」はいわゆるメトロイドヴァニアゲーです。
私の好きなジャンルの1つだったりします。

過去に遊んだ中で一番近いのは「ホロウナイト」ですかね。Switch版で遊んで真エンド?まで見ました。結構苦労したやつ。
ちょっとお恥ずかしいのですが、ここのnoteを開設してから2記事目くらいにレビュー書いてますのでよかったら是非。(もう4年も前か。。)
続編のシルクソングはいつまでも待ってます。

続いては「ENDER LILIES: Quietus of the Knights」ですかね。
これはPS版で遊んでトロコンまでしました。トレーラーに一目惚れしてすぐ買ったやつ。楽しかった。実はレビュー記事を途中まで書いてましたが・・・
陰鬱ながら透明感のある世界観と泣きのBGMが印象的なゲーム。優しくも難しくもある感じ。続編も出たのでいつか触ります。

あとメトロイドヴァニアではないですが本ゲームのレビューをするなら「SEKIRO」も外せないですかね。
PS版で遊んで、これも3周してトロコン。ソウルゲーは基本ガン盾プレイ派、パリィなんて使わないのでSEKIROの弾きはなかなか辛かった。ずっと弾き連打でチャキチャキしちゃうやつ。

そんな感じで一応「メトロイドヴァニア+死にゲー」に耐性ありな人のレビューですという事でお願いします。

2.九日 ナインソールの雰囲気的な部分

いくつか特徴を書いていきます。

■タイトル
なんて読むのかわからなくて調べてみました。
「きゅうじつorきゅうびナインソール」かと思ってたら、どうやら「九日」=「ナイン(九つ)ソール(太陽)」という事で、呼び名はそのまま「ナインソール」っぽいです。昔あった曲のタイトル「春~spring~」と同じ感じと思います。
実はずっと九日ナインテールかと思ってました。。

■雰囲気

主人公休憩中

見ておわかりになる通り、そこはかとなく異国文化感ありますよね。
どうやら台湾のソフトメーカーさんが作られたようで、終始中華っぽい雰囲気で進みます。古典路線なのかな?と思いきや、唐突にメカメカしいSFっぽい部分もでてきたりします。
イベントでは各キャラが喋ってくれるのですが、たぶん中国語そのままっぽい?
まぁ学がなくぜんぜん聞き取れないので、スプラのイカちゃん達のような架空言語として聴いてます。特に気になりません。

■ストーリー
序盤なのでよくわからないですが、開始早々びっくり展開があります。
あ、そういう世界観なのね、みたいな感じ。既にトレーラーとかで出てるかもですが私は正直序盤からこれかとびびった。
ネタバレ無しで言うなら「主人公のツンデレネコ兄貴が弟分の人間少年と仲良くしながら、ダンジョンに落ちてたアイテムをお土産として持って帰るゲーム」ですかね。あと時々ですが、昔のいざこざで対立したケモノたちに復讐します。こっちがメインかもしれない。

■ケモノ要素
基本ケモノ達のお話っぽく、まだ序盤ながらふんだんにありそうです。
主人公のネコチャンと、ネコかクマかわからんふとましいお友達。主人公の妹さんもあざと可愛い。(ちょっと不穏)
ネコ娘と見せかけて鳥足みたいなお姉さんとかもいました。今後の展開が楽しみでなりませんね。

鳥のお姉さん

■ムシ要素
芋虫とかハチみたいなのは居ました。でもだいたいの敵は人型です。
ホロウナイトほどムシムシしてないのではと思いますが進めてみないとわからない。

■グロ要素
こんな可愛らしいタッチの割に、そこそこグロ要素あります。
主人公のネコ兄は最初ボロボロ(頭部外傷)で始まりますし、そもそも世界の理がちょっとアレで(いけにえ的な風習のやつ)、なんか工場みたいなところで余計な部分を削いで加工されてたりします。
鳥のお姉さんのバトルに勝つと普通に痛そうなグラが出るし、最後許すのかと思ったらお姉さんが持ってた〇〇を主人公が△△△△△の首に××して※※※※※になって実質トドメみたいな表現があって、おっほと声が出てしまいました。
お子様にはちょいしんどいかも。

ゲーム全体の特徴としてはこんな感じでした。次はゲーム性的なところを書いていきます。

3.ゲーム性

・メトロイドヴァニア系ゲーム
最初はダッシュくらいしかできないけどグラッピングで高いところに移動したり、タメ攻撃でもろい壁を壊せるようになったり、だんだん探索範囲が広がっていくやつです。
システム的にはまぁチャーム(アクセ装備)とか含めて「ほぼホロウナイト」なのですが、後述のパリィ要素で戦闘時の要求操作が増えたような感じと思います。

・弾き(パリィ)
ナインソールの特徴と言えば?と聞いて3つめまでには出てきそうな要素。
本作は敵とのバトルにおいて「弾き」がポイントになってきます。SEKIROライクと呼ばれる所以かと。
無敵時間のある回避を使うでも大丈夫なんですが、「敵の攻撃を弾く→気功が溜まる→爆破攻撃!」という流れが強いというかそれ使用前提っぽいバランスなので可能な限り弾く必要があります。

でもこれが簡単じゃなくて
「パリィできる白攻撃」→通常パリィ
「パリィできない赤攻撃」→回避
「気を纏った赤+緑攻撃」→空中パリィ
みたいに敵の攻撃を見極めて、対応する行動をする必要があります。
これがとっても難しいけど決まると気持ちいい!(続きは下の感想欄で)

・回復限られてる系
よくある回復アイテムの数が決まってて休息ポイントに触れると回数が戻るみたいなタイプ。いわゆるエスト瓶のようなやつ。道中で拾うアイテムを使うと回復量強化&回数追加できる。
回復モーションがそこそこ長いので注意。

・装備まわり
武器は基本用意されたものを使っていくタイプ。防具は多分なし。
途中で飛び道具がもらえるけど、回復と同じで回数制限あり&拠点で復活。
ドローンみたいな鳥さんを飛ばして遠隔操作ができる。(APEXのクリプトっぽい感じ。配置確認や謎解きの鍵としてたくさん使う)
あとはアクセ。FFでいうマテリアのような感じで、規定スロット内で好きなアクセを装備していくタイプ。効果としては回復速度が上がったり、お金の取得が増えたりといったものからHP低下時に攻撃アップのようなものまで。
全部集めたくなるやつ。

・スキルツリー
本作、敵を倒す→お金GET以外に、経験値のようなものも蓄積されます。一定量貯まるとスキルポイントが1加算され、欲しいスキルの必要ポイントまで貯めたら選んで解放できる感じ。SEKIROと同じ仕様。
ツリーはそこまで大きくないけど、ダッシュ系、回復系、必殺強化、パリィ強化みたいにグルーピングされてる。人によって最初に進む道を選べるのは良い感じですね。(私はひたすら右の方を掘っていったけど、左側のダウン回避は必須)
スキルを取得するたびに主人公のレベルが上がっていくけど、たぶんパラメータアップというよりは必要経験値量の調整なのでは?と思う。

・デスペナ
結構重たい部類に入ります。普通にロストします。
・やられたら経験値とお金がその場に残るor雑魚敵に吸われる
→無事元の場所にたどり着く、雑魚を倒せば回収成功
→辿りつけなかったり、対象の雑魚にやられたらロスト(ツライ
なので慎重なプレイを求められつつも普通に難易度高いのでしょっちゅうロストします。欲しいものが沢山売ってるのにお金が貯まりません。デスペナなしのエンダーリリィズは優しかったなぁ。。
あ、ロストで経験値も消えますが「スキルポイント化」してたら消えません。この辺もSEKIROと一緒ですね。余分の経験、ちょっと稼いでポイント化してから進むか・・・みたいな判断が時には必要に。

4.良い点、もう一息な点

■良い点
・スタイリッシュでおもしろい。好き。

メトロイドヴァニア好きで、「ホロウナイトはいいぞ」と思われている方は確実にハマると思います。
インディーゲームではありますが、マップなど丁寧に作りこまれてますし、文化的によくわからんながらも、指で印をシャッシャッて書いたり、敵とすれ違いざまにお札を貼って爆破したり(ちゃんと操作できれば)カッコいいです。
私は触ってすぐにおもろい!ってなりました。難しいけど頑張って進めてます。

厨二心をくすぐる所作の数々

・パリィ重視で手ごたえのある難易度
このゲーム、もしかしたら同ジャンル内でも難しい部類かもしれません。。
一番最初に出てくる雑魚敵が普通に強いです。いかにも最弱っぽい芋虫も強いです。最初のボス戦なんて開始5秒で倒されました。まさにわからん殺しのオンパレード。
でも何回か戦っていくと、わかるんですよね。相手の行動が。
そこを完璧に弾いて撃破した時の喜びはたまらんです。回避で華麗に舞って倒すのもいいですけど、やっぱパリィですわ。敵にお札を貼ってヌン!ってしてボン!!ってなるのも気持ち良すぎて好き。ジャストパリィでドラのような音がグワーンって鳴るのも好き。
難しいから自信ないけど遊んでみたい!という人向けに難易度をグッと下げたストーリーモード?みたいなのもあるようなので是非。(与ダメ、被ダメの割合を勝手に変えられるそうな)

・ダメージシステム
パリィほぼ必須なこのゲームですが、タイミングがずれたら普通にダメージをくらいます。この「頑張ったけど惜しかったね」という仮のダメージは「内傷」となり、時間経過で回復してくれるのです。ナイスチャレンジ!これからも恐れず弾いてこうぜ!という設計になってます。ありがたいですね。
ただ結局この内傷がじわじわ回復してくれてる途中に攻撃くらうと全て「外傷」となって、回復アイテムを使わないとダメージは戻りません。。「内傷」を活かす立ち回りをしないと結局ダメージくらったのと同じなので結局ジャストパリィがんばろな!となるやつ。。

・リトライ性
PS5版ですが、ロードは早い方かなと思います。Switch版と少し迷いましたが、こんなん絶対何度もやり直す系よね?とPS5一択でした。
デスペナはしっかり重たいけど、回復ポイントも点在してるので(セーブ忘れさえなければ)(あと気持ちも折れなければ)そこまでリカバリしんどくないかなと思います。

・ツンデレ兄とかまって弟くん
主人公はネコっぽい人種、弟君は人間。血は繋がっていませんが家族です。
主人公はクールで論理主義で堅物で誰彼構わずツンツンしてますが、時々ほんの少しデレを見せてくれるところがあって可愛いです。特に弟君にはめちゃツンツンなのに隠しきれない愛情が見えるのが良き。
弟君は好奇心旺盛な無邪気かまってメカクレショタっ子ですが、異文化への順応力がすさまじく末恐ろしい子といった感じ。二人ともずっと幸せに生きて欲しい。(ふとましい親友君も一緒に)

■もう一息な点
・文化的な表現がわかりにくい
これは海外ゲームなので仕方ないのですが、ストーリーがすっと入ってこないです。中国圏の方は誰でも知ってるような神話?のようなものがベースになってそうで、恐らく前提情報を知って遊べたらもっと楽しい、みたいな気がする。
あと地名とか設備、登場人物の名前が漢字1文字とか2文字なので、なんだか覚えにくい。キャラはとりあえずあだ名で呼んでますが・・・(ネコ兄貴、妹さん、親友、お手伝いロボ、鳥姉さんなど・・・)
全体的にカタカナ表記でローカライズした方がよかった?と思ったけどそれだとネコ兄貴さんが羿(ゲイ)になっちゃうので難しい。
まぁちょっと前に触った同じメトロイドヴァニア系の「Blasphemous」は本当に異文化過ぎてまったくわからん!って感じだったので、それに比べたら同じアジア圏。馴染みやすい気がします。

・パリィむずかしい問題
決まったら気持ちいいですが、決まるまでのラーニング期間がちょっと辛いですね。
まず初見の敵。どう攻撃してくるかわからんのでパリィなんてできません。人型ならまだしも、虫とか犬とかは攻撃のタイミングがほんとわからない。ボス戦なんてえ、なにこれ?なにこれ!?ってわーわー言ってる間にボコボコにされて終わります。
さらにパリィなのか回避なのか空中パリィなのかの判別が大変で、しょっちゅう吹っ飛ばされてます。パリィはL1ボタン、回避はR2ボタンですぐ出せるけど空中パリィの「ジャンプしてからL1」が咄嗟に出せなくてほんとツライ。SEKIROみたいに「危」ってアラートだしてくれたら嬉しいなぁ。(赤オーラで出てはいるので私が反応できてないだけ)
序盤でこれだと後半どうなるんだろう・・・

・ちょっと理不尽な感じ
このゲームはダメージを受けた後の無敵時間がないようで、ボスの連続攻撃の初撃を喰らうと次もしっかりくらうような仕組みになってます。スキルで起き上がり回避みたいなのがあるので、早目に取るのが吉。
さらにその2発目で吹っ飛んだ先に生えてるトゲにあたる、水に落ちるとかちょっとしたコンボハメみたいなのも起こります。複数体の敵に1発ずつ攻撃をもらって最後にトゲまで運ばれて死んだ時はピタ〇ラスイッチかいってなりました。
敵との接触ダメージがないのはありがたいけど、もう少し立て直しやすくしてくれたらよかったかも。

・攻略順路がわかりにくい
一人目のボスはすんなりたどり着けたのですが、二人目のボスは途中で道を外れて進めてしまい、どこいったらええねんってなりました。最初はあそこ、ボス倒したら次はあっち方面にいったらいいよ!みたいなのがあれば親切かもしれない。
・・・もしかすると討伐順はなくて自由に攻略してまわれるのかも?

・悪意のかたまり
ホロウナイトも相当悪意のあるゲームでしたが、ナインソールも負けてないです。嫌な位置に設置されたトゲ(ダメージをくらって暗転、少し戻される)はもちろん、ダメージを与えたらカウンターで自爆する雑魚敵、むしろ突っ込んで爆発してくるだけの何のために産まれて?な敵も序盤から普通に出てくるし、そういう敵に限って非ダメがでかい。
あとはスタイリッシュトゲトゲアスレチック地獄とか。これはまぁホロウナイトとかセレステで慣れてたのでそこまでしんどくないかなと。

5.まとめ

前から遊びたかったナインソールをプレイし始めたわけですが、想像以上に楽しく、難しいと感じています。初めてすぐ「これホロウナイトより難しくない??」と声に出してしまったくらい。

ボス戦なんかも基本難しいけど、なんだこれ理不尽!みたいな場面は(いまのところそこまでは)なく、何回かやり直していくうちに「対処できる行動」が少しずつ増えていく感じ。
第二形態になるボスも、何個か強行動が追加されるも第一形態の行動がベースになってて、見える!ってなる瞬間がある。よく作られてると思う。
さらにバトルだけでなく謎解きや収集要素などもあって楽しめる。メトロイドヴァニアのツボをおさえてる作り。キャラも可愛らしいしね。

万人に受けるタイプではないけど、刺さる人にはめちゃ刺さるといったゲームかなと思いました。気になってる人は是非一緒に攻略していきましょう!

6.おまけ(序盤役に立ったこと)

・敵の攻撃を全てパリィする必要はないので、苦手な攻撃は避けてよし
・敵のモーションでパリィしてもいいし、敵が発する「音」でリズムを取るのもいい。
・というかリズム天国みたいなパリィボスいました。
・普通に進めてたらデスペナでお金が貯まらないので割り切って稼ぎをした方が良さそう。最初の大ボスがいるピラミッドの右エリア(東側)の回復ポイント周りをぐるぐるが地味に稼げそう。
・一旦拠点に戻った後、拠点の回復ポイントの「ノードに戻る」で元の場所に帰ってこれる。お金が溜まったら時々拠点に戻って買い物で使い切るのもよいかも
・敵はちょっとした段差から降りられなかったりするので、離れたところからタメ攻撃でチクチクしたっていい
・タメ攻撃は細い壁なら貫通するので、場所によっては安全に倒せたりする(倉庫の中ボスとか)

これくらいの壁ならタメ攻撃があたる

・進めないところは進めないのであきらめて他にいく(赤い矢みたいなオブジェクトはいつ壊せるのか・・・)
・大ボス戦より中ボスの方が遠慮がなくて強い気がする

あんまりよい情報なかった・・・
興味が湧いた方は是非ぜひ。

てなわけで今夜はここまで。


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