結婚式
君の知らない小さな町で 僕は生まれた
僕の知らない大きな町で 君は育った
れんげ畑 泥んこになって 僕が相撲をとってた頃
商店街のざわめきの中で 君は鬼ごっこをしてた
もっともっと青空 高く高く届け
もっともっと青空 高く高く届け
地平線の交わるところで 僕らは出会った
水平線を越えてく途中で 僕らは出会った
油の匂い スモッグの下 互いの夢を語り合った
星降る夜 潮風に抱かれ ファーストキスを交わした
もっともっと夕焼け 赤く赤く染まれ
もっともっと夕焼け 赤く赤く染まれ
過去を一緒に やり直せない分
未来を一緒に つくってゆくんだ
はじめての町 はじめての場所で 一緒に暮らそう
はじめての夜 はじめての朝を 一緒に迎えよう
君の育った商店街へ 今度つれてってくれるかい
僕を育てたれんげ畑に もうすぐ春がやってくる
もっともっと青空 高く高く届け
もっともっと青空 高く高く届け
*友人の結婚式を機に作った歌です。
2020年の国勢調査では、生涯非婚率が男性で28%、女性で18%に上ったそうです。男性の4人に1人、女性の6人に1人が、独身で生涯を過ごすということですね。1980年の調査では、男性2.6%、女性4.5%という数字が出ています。40年の間に、結婚するのが当たり前の時代から、結婚はあくまで多様な選択肢のひとつにすぎない時代へと変化したわけです。
もちろん、結婚するしないは個人の選択だし、多様な生き方が尊重されるようになった結果としての非婚率の上昇ならば、むしろ喜ばしいことだと言えます。しかし一方で、特に若年層の間で、結婚したいのだが経済的な理由でできない、というケースが増えているという統計もあり、そちらの場合には何らかの手立てが必要なのかもしれないとも思います。
僕が高校1年生の時、体育祭の応援団で仲良くなった3年生の先輩が「人生いろいろあるけど、最後に残るのは嫁さんとの生活やで」と語っていました。当時は、「年寄りくさいことを言う先輩やなあ」と思っていましたが、実際に年寄りになった今となっては、あの先輩の語っていたことが、我が身のこととしてしみじみ実感される毎日です。
無論、夫婦の老後も独身の老後も人それぞれだし、もし結婚していなかったなら全く違う人生もあり得たわけですが、個人的には結婚して良かったと思っています。独身の若い人に「結婚ってどうですか?」と問われれば、「絶対すべきだとまでは言わないけど、できればしといた方がいいと思うよ」と答えています。大きなお世話かも知れませんが・・・。