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白い村

スイスに赴任した時に作った歌です。ジュネーブ空港からレマン湖沿いに車を走らせて約1時間半、標高1200mの山奥にある小さな村「レザン」にあるスイス公文学園(KLAS)が僕の勤務校でした。アルプスの名峰ダン・デュ・ミディを眼前に望み、夏は緑一面の牧草地、冬は白一面の雪景色に覆われる静かな村で、7年間を過ごしました。そんな情景を思い浮かべながら聴いて頂けると嬉しいです。

      白い村

葡萄色の登山電車に揺られながら
何にもない新しい国にやってきました
カウベルの音が聞こえてきます
短い夏が終われば君の大好きな もう雪の季節

白い村は輝きながら
君の訪れを待っています
宴の準備を調えながら
君の訪れを待っています

地球の裏側で君のついたため息が
聞こえてきそうな静かな星の夜です
湖の向こうに沈んだあの夕陽が
君の住んでる街にもうすぐ昇るから
さあ勇気を出して

白い村は微笑みながら
君の訪れを待っています
宴の準備を調えながら
君の訪れを待っています

便りを出します 白い村から
雪解け水の せせらぎに乗せて
便りを出します 白い村から
春の宴の招待状を

白い村で寄り添いながら
君と暮らしてゆきたいのです
宴の準備を調えながら
君の訪れを待っています

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