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エメラルドロータス ブルーポピー

美しいまま落ちてゆく。
音もなく、色をなくして、朽ちてゆく。
透明に澄んでゆく。

それでいい、それがいい、と思っていた。
それが求めていたことなのだ、と。

でも、ちがった。

泥まみれにも生きのびる。
蓮のうてなの、静かに強い存在感。

棘だらけのまま青く咲く。
永く長く旅しても、ほんとうに会いたいひとは、ただひとり。

そんなふうにしてまで生きたくない、とも思っていたけれど、わたしの全細胞が、そう思っていたわけではなかった。

宙空の意志と運命は、幾度も、わたしを地上に叩き落とした。
こここそ、しあわせの地である、と。
地を学べ、血を学べ、
個々に学べ、此処に学べ、と。

交歓のための結晶、ひとつの美しい詩。
融合のための分節、いとおしく呼ぶための名。

生きろ、生きのびろ、
死を思いつつ、生き尽くせ。

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