『ベル〜ある伯爵令嬢の恋』実話に基づく英国上流階級の黒人女性〜映画でイギリス英語〜
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本作の主人公ベルは、2005年に肖像画が見つかるまでその存在を知られていませんでした。
出典元:https://en.m.wikipedia.org/wiki/Dido_Elizabeth_Belle
ベルの存在が明らかになったことにより、育ての親であるマンスフィールド主席判事が当時下した奴隷貿易関連の判決の裏に、彼女の影響があったのではないかと考えられているそうです。
この映画は実話に基づいています。黒人と白人の混血児である伯爵令嬢ベルを中心に、一緒に育った又従姉妹の白人エリザベスとの成長の過程を通じて、当時のイギリス奴隷貿易をめぐる問題と、英国上流階級の女性の結婚や人生の問題を二本立てで描いています。
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いまでも厳然たる階級社会であるイギリス。当時の常識では、伯爵家に黒人の血が入り込むことはとても考えられないことでした。いまでもそうそうある話ではありません(だからこそ、メガン妃の存在はより一層際立ちます)。
タイトルには「恋」という語があるため、ラブロマンスだと誤解されるかもしれません。しかし、奴隷貿易が正当化されていた時代のマンスフィールド氏の判決の尊さを社会背景とともに描いた社会派映画でもあります。
マンスフィールド氏の法治国家の主席判事としての矜持が感じられるセリフにも注目!
いまこそ、ぜひ観ていただきたいイギリス映画です。
YouTube で予告編が観られます: https://m.youtube.com/watch?v=cJ3VUbfJWD0
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ちなみに、ベルが育ったケンウッドハウスはロンドンに現存するお屋敷で、一般公開されています。
また、ロケ地の一部が私の母校オックスフォード大学!懐かしく嬉しいです。
シェルドニアシアターやボドリアン図書館などが登場していました。
イギリスにいらっしゃる機会には、ぜひ立ち寄ってみてください。美しい場所です。