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【無料記事】社会人海外大学院留学への道Vol.3〜ヘタレな私はこうしてOxfordに導かれた

オックスフォード大学院の入学は、毎年10月です。そろそろ新年度の準備が始まり、合格者には膨大な参考図書や論文のリスト(reading lists)が配られていることと思います。

さて、これまでのnote記事のタイトルは、「海外大学院留学への道」でしたが、私自身が社会人を経た30代での留学でしたので、今回からは「社会人」を頭に足して、より社会人の皆さんに大学院留学の可能性を探って頂けるようにしたいと思います。

今回はVol.3です。Oxfordに導かれたきっかけや、どのように合格という目標を達成できたのかを「目標のその先を想像する」という視点でお話します。

これまでの流れ

お時間が許せば、創刊号やVol.2を併せてお読みくださると、流れがわかりやすいと思いますのでリンクを貼っておきます。

創刊号:海外大学院留学への道〜社会人でも挑戦できる!この号では、社会人に限りませんが、「大学院留学に必要な3つの力」についてお話しています。

Vol.2です。志望校のロックオンと合格メンタルというタイトルですが、どれだけ私がヘタレだったのかという事と、大学院留学情報の集め方などについて書いています。

そして、今回のvol.3です。

オックスフォードに導かれたきっかけ

まずは、第1点目のオックスフォードに導かれたきっかけですが、これはもうまさに「導き」「ご縁」としか言いようがありません。

イギリス留学を渋々決めたくらいでしたので・・・(全然留学する気がなかったどころか、むしろ東京から出たくなくて行くのも嫌だったというお話はこちらから↓)

さて、どちらへ留学しようかと考え始めた矢先のことでした。大学院の女性の先輩がオックスフォード大学院にご留学なさっていらして、まずはお話を伺ってみようと思いました。

当時の私としては、天下のオックスフォードに留学した方、しかも同じ女性なんてかっこよすぎて憧れすぎて、緊張してお会いしたのを覚えています。

お話を伺ってわかったことは、

英語力は合格してから追い付けば良いからまずは受けてみる
とにかく本当に留学生活は大変

という2点でした。

「英語力は合格してから追い付けば良い」という事実は驚きでした。詳細は次回以降に譲りますが、海外大学院は、合格を勝ち得てから入学までに英語力(つまりIELTSやTOEFLのスコア)が追い付けばOKです。日本の大学入試では考えられないことですが、留学生が大半を占めるグローバル大学ならではの制度ですよね。

この先輩にお話を伺って以来、なぜか立て続けに何人ものオックスフォード卒業生にお会いする機会に恵まれました。

こう何度も目の前にオックスフォードが提示されるということは、きっと運命なのだと悟り、私が敬愛してやまない白洲次郎の母校であるケンブリッジではなく、オックスフォードへの留学を決意した次第です。

流れ、ですね。ケンブリッジ卒の方には一人もお会いする事がなかったのですから、ご縁とは不思議なものです。みなさんも内なる留学への思いを顕在化させたら、きっときっかけとなる人やもの、情報との出会いがあるのではないでしょうか。

目標のその先を想像する

「合格するか否か」〜1つ先の目標について考えをぐーっと集中させると、それが上手くいかなかった場合についつい意識がいっていまい、不安がよぎりがちです。私は前述した通り、メンタルはヘタレで、ツンデレ系だったりするので、ますますタチが悪くてですねー。

そこで、編み出したのが「受かったつもりになる」ことでした。怪しい自己啓発っぽい記事になってきましたがw、実際これがメンタルの安定と集中力に繋がったと思います。

具体的には、

2つ先の目標に意識を集中させる

ということです。

つまり、ひとつ先の目標は「合格すること」ですので、2つ先の目標をどうするかを考えたんですね。2つ先の目標は「良い成績で卒業すること」でした。

オックスフォードには留年がなく、成績不振の場合は退学が待っています。こんなに嫌々留学を決めて、高い旅費を払って好きでもない飛行機に乗り、さらにはとんでもない金額の学費をやっとこさ工面して渡英したのに、卒業できなかったら、まあそれはとんでもない恥さらしになる訳でして。

そんなことを思うと、「論文の趣旨を理解しながらいかに早く読めるか」「修論のテーマに関連する日本語の論文を出来るだけ沢山データ移行しておこう」、「向こうでどうやって和食の食材を仕入れて料理をするか」「2008年は源氏物語誕生からの千年の年だから、バイリンガル漫画を購入して備えなくちゃ」など、2つ先やらそれに付随するやらなきゃリストがどんどん出来上がっていきました。

そこで、英文をとにかくきちんと早く読めるように練習したり、図書館に毎日のように籠ったり、海外で振る舞えるお寿司の作り方を英語で探したり、バイリンガル漫画を全巻大人買いしたりなど、どんどん出来ることをやってみました。

すると、もう1つ先の目標が、良い意味でどうでもよくなっちゃうんです。だってもう、受かった事を前提にしているので、その先の目標をどうするかで頭の中はいっぱいになりますから、「受からなかったらどうしよう」と心配する余裕がないw。

実は、留学前に、かなり大変な事態がいくつもあったのですが、これについても「受かったつもり」で準備していましたので、きっとなんとかなるという前向きな気持ちで乗り切れたのだと思います。

という訳で、みなさんもコロナ禍の中ではありますが、ご縁があるなら必ずその大学院に合格して、卒業することになるでしょう。合格のひとつ先の目標を胸に邁進してください!





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水野 稚 @東大•Oxford式英語学校プリムスアカデミー
英語教育や『武士道』に関する名著、特に出版年が古いものを購入し、絶版にならぬよう支えるために使わせて頂きます。そして、その内容をnote記事に反映させて、記事をお読みくださる方に還元いたします!