子ども英語レッスンの「オンライン化」は利点がいっぱい！①導入準備段階
コロナが変えた英語レッスン形態
今年度はコロナの影響により、プリムスアカデミーは、提携先幼稚園や小学生アフタースクール、法人に至るまで、すべての英語レッスンをオンラインで実施してきました。
この5ヶ月で、オンラインレッスンのメリットとデメリットの両方を経験することになりましたが、その結果を受けて、すべてのレギュラーレッスンをオンラインで開講することに決めました。
このマガジンは、プリムスアカデミーの提携先幼稚園と小学生アフタースクールを事例に、英語レッスンのオンライン化に踏み切った理由と、それに伴って発生したメリットとデメリットについて綴ります。
今回のテーマは、導入準備でなにをしたか？その段階で生じたデメリットは？です。
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手始めに・・・で、つまづいた！
さて、オンラインレッスンに欠かせないのは、生徒さん宅もしくはアフタースクールのお教室と、講師自宅もしくはオフィスを繋ぐインターネット回線です。
まずここで、最初のつまずきがありました。
そもそも家がwifi環境にない!
こういうご家庭が予想以上に多かったのです。
私は、保護者の皆さんがオンラインレッスンに不安を感じるとすれば、きっとプラットホームアプリのダウンロードの方法や、実際の使い方だろうと考えていたのです。ところが、そうではありませんでした。
私自身も周りの人々も、おうち好きや起業家、研究者が多いことから、wifiがないという環境に思いが至りませんでした。
確かにスマホがあれば、PCがなくても大抵のことが出来ます。noteの記事だってスマホで入力出来ますしね！
しかし、オンライン英語レッスンのような動画のやり取りは、スマホですとデータ量がものすごいことになってしまいます。
その結果、生徒さんが半減したクラスもありました。正直、焦りました。しかしながら、緊急事態宣言の中で開講可能なのは、オンラインレッスンのみ。
学びを止めなくて済むから有り難いというご意見も頂いたので、出来ることを出来るところから...という気持ちではじめてみました。
プラットホームの選択
レッスンのオンライン化にあたり、ビデオ通話でやり取りするプラットホームを選ぶ必要がありました。プリムスアカデミーでは、私自身が以前から個人利用していたものを複数選び、クラスによって使い分けることにしました。
プラットホーム選択で大切なことは２つ。まず、新しいことを新しい道具で始めるのは負荷が高いため、慣れているものがあれば、そちらを使った方が無難です。２つ目は、セキュリティーを重視することです。プリムスアカデミーは、使い勝手よりもセキュリティーを優先しました。生徒さんの個人情報管理に十分な注意を払う必要があるからです。
保護者のみなさまの不安を払拭し、安心してレッスンにご参加いただくために、なぜこのプラットホームを選択したのかをセキュリティー面を中心に、率直にお伝えしました。
マニュアル作り
次に取り組んだのがマニュアル作りでした。プラットホームの公式サイトにある使い方のページリンクをお送りするだけでなく、実際使用する時にスマホやPCに表れる画面を一枚一枚写真に撮り、文章と併せて順を追って解説するよう心掛けました。
この段階では、ご家庭がどの機器を使用されるか未知数でしたので、スマホ、タブレット、PCのそれぞれに対応するマニュアルを作成しました。
オンライン無料お試しレッスン
いきなりオンラインレッスンを開講するのは難しいので、運用方法の確認と実施にまつわる課題のあぶり出しを兼ねて、オンライン無料お試しレッスンを実施しました。
出来るだけサンプル数が欲しかったので、提携先の幼稚園クラスについては、今年3月に卒園した年長さん、以前通われていた現在小学生のお子さん方にも声を掛けました。
提携先アフタスクールについては、先方のスタッフの皆さんと協議して運用テストを重ねました。緊急事態宣言からしばらくは、アフタスクールで受講するお子さんと、ご自宅で受講するお子さんに分かれることが予想されたため、3箇所(アフタスクール、生徒さん自宅、講師宅もしくはオフィス)の中継で行いました。
準備段階を経てわかったデメリット
オンライン英語レッスンのマニュアルは、スマホ、タブレット、PCのそれぞれに用意しました。しかし、オンラインでレッスンを継続された方は、圧倒的にPCをお持ちの方で、スマホユーザーはほぼ皆無でした。つまり、オンラインレッスンの実施を左右するのは、wifi環境の有無だった可能性が高いことがわかります。
もちろん、レッスンを受ける際のスペース確保の問題や、ご家族に病人の方がいらっしゃるなど、話しにくいご家庭の事情があった可能性はあります。また、理由はひとつとは限らず、複合的なケースもあるでしょう。しかし、プリムスアカデミーが把握できる範囲での明らかな理由は、wifi環境の有無でした。
つまり、英語レッスンのオンライン化のデメリットは、「wifi環境にない生徒さんはやめざるを得ない」という、当たり前ながらも、予想外のものでした。
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雑感
幼稚園のクラスにwifi利用者が少なかった理由のひとつには、保護者方々がまだ若いことが考えられます。昨今は、企業の新人研修でパソコンの使い方を指導するという事例からもわかるように、学校や職場以外でのインターネット利用は、スマホで事足りてきた世代です。
また、若い保護者の皆さんは、給与がこれから上がる世代でもあります。優先順位を考える時に、仕事などで必須でない限りは、英語レッスンのために、あえて自宅にwifi環境を新たに整備する選択は考えにくいですよね。普段のお月謝に、おそらくプラス4千円くらいになるわけですから。私が同じ立場でも、きっと躊躇すると思います。
半年近く退会せず、ずっと対面レッスンをお待ちくださっていた生徒さんや保護者のみなさまには、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
しかしながら、今後の記事で綴る予定のオンラインレッスンの圧倒的なメリットを考慮し、今回のオンライン化に踏み切りました。すべての人の希望を叶えようとすると、すべてが崩壊してしまいますので、ここは生徒さんが減少しても決断する必要がありました。
もちろん、年一度程度の対面イベントの開催や、クラス開講時は直接お会いする機会を設ける可能性はあります。長期的には、オンラインを主軸に、対面の良さをイベント実施などで取り入れて、ハイブリッドな形での運営を視野に入れています。
みなさまの学びが、どんな環境にあっても、実り多いものとなりますように！
＊個人運営で幼稚園生や小学生に英語教室を開いている先生のみなさま！オンライン化のご相談に乗ります。オンラインコンサルティングを有料にてご案内しておりますので、ご関心の向きは、プリムスアカデミーまでご連絡くださいませ。
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