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欲望に素直になる(芸術起業論)/アートの文脈

またまた、削除したブログの過去記事です。

欲望に素直になる(芸術起業論)/アートの文脈(2006.8.9 Tuesday)

村上隆氏の「芸術起業論」を読み始めています。

そこには

自分の芸術の

本来の目的。

何を欲求して描くのかを

明確にせよとありました。

そこで私に浮かんだのは

全く明白に

「私を見て!」という欲求だったと気がつきました。

(註;当時まだネットいじめにあう前で、癒しへの関心は無かったです)

小さな頃から心に染み付いた

「孤独、独りぼっちである」

と言った心情が

アートによって人の注視を得る・得られる

そういった事を望んでいたのだと

思い当たりました。

そうして見て欲しい私は

最高の私。

品があって美しくありたい。

そう言った欲求があったのだと気がつきました。

素の私はそんな事を望むだけ

欲求だらけで「品」や「美」とは

程遠いものでしょう。否。

「美しい」「品がある」と言う人もいます。

実際はどうか分かりません。

それは私ではなく周りが評価する事です。

少なくともそんな欲求が自分に

満ち満ちていたことに気がついた。

これは収穫です。

自分の欲求が明白になれば

それを叶えてやれば幸せになれるのですから。


私はアメリカのMoMAで個展するのが夢、と

公言しています。(2021年の今は、していません^^;)

それは現代美術の最高峰だと思ったわけだからですし

そこでのオープニングパーティをイメージングすると

ハリウッドスターが競って

私の絵を買っている。

トム・クルーズ(今は解雇されましたが^^;)や

ペネロペ・クルスが私の絵を欲しがる。

そんなイメージが浮かびます。

まぁ、なんてずうずうしい!(笑

そう思われても当然です。

全く夢物語ですから。

しかし何故?そんな事をイメージングするのかと考えると

ハリウッドスターと言う人たちは

「世界で最高峰の【最高の自分を魅せている人たち】」

だから

そんな【最高の魅せる人たち】にさえ

欲しがられる絵を描く。

つまり【魅せる】ことにおいて「最高の上を行きたい」

そんな欲求だったのでしょう。

「私を見て」欲しいのは

省みられなかった子供時代の学生時代の私の

叶えられなかった欲求を満たしたいが故です。

とても孤独で

母親にさえ「愛されてない」

「私がこの世からいなくなっても誰も哀しまない」

そんな事を考えながら

ぬいぐるみを鞄に携えて

ピアノのレッスンに通っていた小学校低学年の私が

私の心に居ついて離れません。


「一人で泣いている人を無くしたい」

そんな思いもあります。

それは

取りも直さず

「泣くときでさえ独りで枕に顔を埋めざるを得ない」

「電車の中で孤独にむせび泣いていた」私自身を

慰める思いで

泣く人を慰めるのはつまり

人に慰めて欲しかった自分を慰めているのです。

それが私です。

私は私を慰めたいのです。

アートの文脈の中で自分の芸術を解釈すると

コラボ個展に出してくださった旗谷さんが

それを解説してくださった言葉を借りると

「日本が独自で最高の文化を築いた」

安土桃山時代。

絢爛たる傾奇(かぶき)者が闊歩した

琳派や、等伯(長谷川等伯)の

麗しく豪華な金屏風が生まれた時代。

そしてそれは

日本独自の「線」の美しさが美術に

最大に生かされた時代であったと聞きました。

私の絵の特色は「線」だ、と

旗谷さんは仰いました。

線描の美しさ、

一筆の中に奥行きや

表情を魅せる多様な表現力を持つ線。

それが日本の美術の美だと、旗谷さんは仰いました。


私は

美しい線が描けると自分で思っています。

それは小学1年の時に私の作品に叔母が

「ひいちゃん、これ自分で描いたの?

小学生がこんな「線」を引けるなんて!」

その一言の誉め言葉に始まります。

その叔母の言葉により私は

「美しい線を引く自信」を得ました。

もちろん思い込みですが

迷いのない線を引くには自信は不可欠です。

線は、私自身の心情を

素直にあからさまに表します。

そして私の得た不可思議な体験から

天から得た4つの単語

(デントウ・ヤカンパン・・アリアス)をアートとして表現しよう、

そんなミッションを自分に課した時に

「音を色の流線で表す」(アクサンツ~音波~)のシリーズが生まれました。


またそのミッションを得た時に

「音は世界の始まり」であるというひらめきも得ました。

そんな物語が私の芸術にはあります。

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現在の志向・思考とは多少異なりますが、あえて当時の原文のまま載せます。


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ゆり呼
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