「植化少女」。21歳の時の作品
誰に見せるつもりもなく、どの展覧会にすら出していなかった作品が部屋のすみから出てきた。
純粋に、「描くこと」のために、そのためだけに描いた作品。
タイトルには植物と同化していくと言う意味合いの、「植化少女」とつけてあった。
植化少女 全体像 油絵 F6号 キャンバス
同時期には、緑陰、と名付けた、これもやはり植物に囲まれて安らぐ少女を描いた作品もあり、その作品には強いこだわりを持って、のちに「緑憩」と題を変え、10年近くの歳月をかけて完成させている。
緑は、植物はわたしの中で大きな意味合いを幼い頃から持っていたものである。
幼稚園に通うころ、隣がお寺で大きなイチョウの木があり、さやさやとなる葉音に、なにかいざなわれている心地がしたものです。
(のちに竹宮恵子さんの衝撃的な少女漫画「風と木の詩」で、同じような解釈で植物の音が扱われていて、不思議な想いがしたものでした、、、)
理科を学ぶようになり、植物が二酸化炭素を吸い、そこから酸素を生み出し世の中に貢献していることを知り、植物への畏敬と尊敬の念も持つようになりました。
人間世界に馴染めないでいたわたしは、のちにドイツの黒い森、シュバルツバルトに籠もって森の絵を描くことが夢となりました。。
シュバルツバルトはいまはもう、公害なのかどうか、存在自体無くなってしまったそうですが。
そうこうするうちに、こころのバランスすら失ってしまい、ただひたすらに独りアトリエに籠り絵筆を走らす、そんな学生時代を送るように。
長い闘病生活は、その分私へ「時間」という「ギフト」をくれました。
いまだに絵を描いているのは、実は病のくれたギフトのおかげです。
その分、海外に羽ばたきたいという夢までは、なかなか叶えられませんでしたが。
それまたおいおい語っていこうと思います。
サポートいただけましたら、新しい詩画集が創りたいと想います。どうぞよろしくお願いいたします(*´▽`*)