詩『希望とはどんな色をしているの』
ねぇ、希望くん
いつも君にはとても感謝しているんだよ
いつもそばにいてくれて本当にありがとう
ねぇ、希望くん
君にどうしても聞きたいことがあるんだ
ちょっとおかしいけど笑わないで聞いてほしいんだ
誰かを愛する気持ちはピンク色
覚悟を決めて闘う闘志は赤色
どうにもならない悲しい気持ちは青色で
何かを企む悪い心は真っ黒だよね
僕はいつも思うんだ
希望とはどんな色をしているだろうかと
目に見えなくて、顔にも現れなくて
いつもしたたかで優しい顔をしていて
いろんな色で僕らの心が染まるたびに
ひょっこり顔を出してくる希望くん
こんな色だよって、誰も教えてくれないけど
僕らの心に確かに存在している希望くん
たくさん考えたんだけど思いつかないんだ
君にふさわしい色とは何なのか
もしかしたら色なんてないのかもしれないけどね
どんな場所にも希望はあるって
昔の昔誰かが言ってたね
そんなの嘘だよって言う人もいるけど
君は本当にすごいんだよ
瓦礫の山からも アスファルトの下からも
川の流れからも 無限の緑の中からも
君はいつの間にか顔を覗かせて
僕らのすぐそばに立っているんだよ
ニコッと笑顔で笑ってるんだよ
それで僕らはつられて笑って元気になって
またこの道を歩き出せるんだよ
希望くん、これからもその顔を見せてね
もっと僕たちを導いてね
ここではないどこかへ導いてね
どこに連れてってくれるかはわかんないけどさ
その先に楽しいことがあるのだけはわかってるよ
希望くん、希望くん。
僕たちの大事な、希望くん。
[了]