『名探偵津田』←これもうギャラクシー賞獲ったろ #好きなテレビ番組
いやいやいやみなさん見ましたか?
マジで凄かったですよこの企画。
どうも、ヘビーTVウォッチャー瑞野です。
先日、TBSの人気番組『水曜日のダウンタウン』で放送された『犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説』 第2弾。通称『名探偵津田』。
好評につき早くも第二弾という反響の大きさも去ることながら、まさかの2週ぶち抜き。なかなかそんなことホイホイできる勇気のあるテレビ番組無いですよ。あ、ネタバレありの記事なので、嫌な方はブラウザバックでお願いします(別におらんやろ)
2週終わってから全部一気に見ようと思ってちょっとタメてたんですけど、マジで2時間ちょいがあっという間すぎた。前後編見ると往年の2時間サスペンスドラマって感じがしてすごくイイ。ありがとうねTVerさん、こちらの需要をしっかり読んで前後編終わるまでしっかり配信してくれて。
いやね、元々ダイアン好きだったんだけど、これ見終わったらもっと好きになってたし津田がなんか憎めないなーって感じになった。それぐらいこの企画は津田さんの性格とか笑いのセンスをちゃんと引き立ててる感じがしてめちゃくちゃに面白かった。
今回は長野の山奥の集落を舞台に「手毬唄の呪い」をキーワードに進んでいく連続殺人を津田さんが推理していく!という筋立てでした。最初は津田さんが集落を駆け回り事件解決へ動く流れでしたが、途中からTBSで殺人事件に巻き込まれたみなみかわさんがまさかの合流。
そこから2つの事件の点と点がつながり、一気にトリック解決へとなだれ込んでいくというスピード感ある演出。前回(初回)のペンション事件編より何倍もスケールアップしてて、これもうちょっと行ったら映画化できんじゃね?ってぐらい作り込まれてました。
なんと言っても東京⇄長野を双方向で繋いで2つの事件が一つの線に繋がっていくっていう2時間ドラマのセオリーに則ったちゃんとしたサスペンスをやってるのにも笑ったし、それなのに企画の性質上多少強引にでも話を前に進めなきゃいけないから、RPGのモブキャラみたいに同じことしか喋らせなかったりする雑なところとか凄く刺さる。
ちゃんと助手と津田のロマンスを交えてくるミステリーのセオリーを守ってくるところとかねぇ。テレビのサスペンスものとか好きな人ならちゃんと刺さる作りしてるのがグッと来ます。
で、その筋立ての良さもさることながら、津田がいい探偵ぶりしてるんですわホンマに。今までの探偵へのイメージを覆すような感じのボヤキっぷり、めんどくさがりっぷり、ポンコツっぷり。こんなに事件に消極的な探偵って今までの創作史でなかった斬新さだと思うわ〜。探偵はもっと事件に前のめりであれよって感じですけど(笑)。
津田だけだろうと思ったらまさかの後編からみなみかわさん参戦だし、かと思えばこの2人があまりにも噛み合ったバディっぷりだったり、助手役が途中から代わったり、程よく笑いや体当たりバラエティ感もある緩急のある演出で、前後編全く飽きなかったなぁ。
で、その癖して肝心のトリックのオチが誤診が原因だったりとか、本当のサスペンスファンなら怒りそうな雑さね。そこももはやご愛嬌って感じで笑ってしまう。なんというかね、到底バラエティ番組の枠ではできなそうなことを平気で軽々やってくるのが水ダウのどえらいところですよね。
ここまで長年やってきていまだにですよ、テレビに関心の薄い若者やネット民を惹きつけるキラーコンテンツをポンポン作り出す水ダウがなかなか恐ろしいなと思う今日この頃です。
いつか大晦日に6時間打ち抜きで「名探偵津田」やってくれないかなぁと思いつつ、水ダウってよく考えたら新春の大型特番とかやってた記憶もないし、多分実現はまだまだ遠そうな気がするのです。とほほ。
【追記】
12月20日(水)に2023年11月度ギャラクシー賞月間賞が発表され、残念ながら『名探偵津田』は月間賞の受賞を逃しました…!残念!!またリベンジを心待ちにしております!!
おしまい。
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