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ごちうさファンのオフ会に、橋本監督がやってきた!?「ごちうさベルコルノオフfinal」レポート
TVアニメが今年で放送10周年となる「ご注文はうさぎですか?」。2月の告知を皮切りに、サンリオコラボやグラッテの開催など、今日までたくさんのイベント情報が公開されてきました。
ごちうさ公式が、とても元気です!ですが、元気なのは何も公式アカウントだけではありません。先日、愛知県一宮市にあるイタリア料理店「ベルコルノ」にて、「ごちうさベルコルノオフfinal」が開催されました!
#ごちうさベルコルノオフfinal 始まります!! pic.twitter.com/TrrRaf42gH
— ごちうさベルコルノオフ広報 (@gochi_bel_off) April 6, 2024
有志ファンの企画でありながら、今回はなんと、あの橋本監督が参戦!まさかのニュースに、日本全国からごちうさファンが集結します。
普段にも増してより豪華な、歴史に残るオフ会となりました。よって、本記事はその一部をご紹介!
本当に、あの夜は楽しかった…。今でも夢の中にいる気分です。幹事のならは氏(@colmar1204)には改めてお礼申し上げるとともに、参加者の皆様もお疲れ様でした。
本日ベルコルノで開かれたごちうさオフ会に一般参加してきました。ファンの皆さんと話せて楽しい時間でした、料理も最高だった!本当にありがとうございました。自分のごちうさ人生の中で最高の1日になりました。#ごちうさベルコルノオフfinal
— 橋本 裕之 (@lainnet01) April 6, 2024
TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」の総監督、橋本裕之氏(@lainnet01)が参加した、伝説のオフ会。その一部始終を、とくとご覧あれ!
はじめに
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JR尾張一宮駅から、歩いておよそ20分。イタリア料理店「ベルコルノ」は、都会の喧騒とは無縁の、閑静な住宅街の中にあります。この日のベルコルノは、全国から70名以上のファンが集結。店内は、大盛況でした。
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時刻は16:00。筆者は夜の部からの合流です。オフ会は、すでに始まっています。橋本監督を交えた企画は、昼の部と夜の部が重なる夕方の時間帯に行われました。店内には、大きなスクリーン。
そして、スクリーンの前に司会のならは氏と、橋本監督が立つと、いよいよ待望のスペシャル企画がスタート。ならは氏が企画の注意事項や、推奨ハッシュタグを紹介しつつ、軽妙なトークで場を盛り上げます。
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ならはさん、めっちゃ司会うまいですね…。驚くほど流暢なトークで橋本監督とやり取りしており、公式イベントの司会者としても違和感がありませんでした。一方、橋本監督は今回、ゲスト的存在でありながら、立場はなんと一般参加。私たちと同じく、みずから参加費を払って来てくれたのだそうです。
監督なんてお金を出してでも来て欲しい人がたくさんいます。にもかかわらず、こうしてファンと同じ目線で会いに来てくれる。橋本監督の人柄が現れたエピソードだと思いました。嬉しいし、誇らしくもありますね。
橋本監督へQ&A!
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最初の企画は、橋本監督への質問コーナー。事前に集めた質問の中から、幹事のならは氏が独断と偏見で10個の質問を選出。それぞれの質問は、ごちうさの登場キャラクターと紐づいています。監督がキャラの名前を選ぶと、その質問が表示される仕組み。
つまり、監督にアドリブで質問を飛ばせるのが、本企画の趣旨です。ただし、なんでもかんでも質問に答えてくれるわけではないのが、このコーナーの面白さ。監督は大きく「NG」と書かれた黒いうちわを持っており、回答できない質問に関しては容赦なくNGが上がります。事実、後半の質問に関してはNGが出る場面も。
選ばれたのは、全部で7人。マヤ、シャロ、チノ、フユ、ココア、エルと続き、最後はメグの質問で、コーナーは終了。「アニメの隠し要素の中で、まだ誰も気付いてないポイントはありますか?」。アニメ2期では、チノとモカ姉が裏でこっそり文通しています。この時、モカ姉の書いた手紙は、ココアが読み上げた一部を除き、全文はまだ判明していません。
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ただ、モカ姉の手紙にはちゃんと全文が存在するそうです。「最近、腰が痛いの…」と、なんとも大人らしい悩みをチノに打ち明ける文章が書いてあるのだとか。意外な事実に、会場全体がどっと湧きました。
1期鑑賞会
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続く1期の鑑賞会は、参加者からの投票で選ばれた12羽を、全員で視聴。こちらは独断と偏見ではなく、厳正なる投票にて、1期最終羽の上映が決まったそうです。投票結果はスクリーン上で公開されていましたが、1羽と12羽の得票数がダントツに多く、僅差でした。
橋本監督には、あらかじめ呼び鈴が渡されています。気になったシーンでいつでも映像を止めてもらうための道具です。この企画、実は橋本監督から感想や解説をもらうのがメイン。アニメ1期を監督のコメントと一緒に楽しむのが、本来の趣旨でした。しかし、監督を含め、気付けは全員がすっかり本編に夢中。最後の最後まで呼び鈴が使われない事態に。
一応、最後に橋本監督が制作時に苦労した点や、悩んだ点などを語ってくれました。とはいえ、やはりごちうさオタクは、目の前でごちうさが流れていたら夢中になってしまう生き物です。今まで淡白だったチノが、ココアに対して小声ながらも「お姉ちゃん」と呼びかけるお話。チノがココアにほんの少しだけ歩み寄る成長を、丁寧に描く。そんな1期のフィナーレと言える、完成度の高い12羽は、やはりいつ観ても感動的ですね…。
記念撮影、痛バ撮影、サイン会
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ディナーが来る前の空き時間には、記念撮影とサイン会を実施。痛バの撮影会もありましたが、どれも集まった人数が人数なので、学校行事並みの規模でした。中でも特に、橋本監督のサイン会は、長蛇の列。店の外まで待機列が伸びていましたね。
かくいう筆者も、監督のサインを楽しみにしていたファンの一人です。この日のために仕入れたアニメ1期の公式ガイドブックに、橋本監督からサインをいただきました!
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サインをどこにもらうかに関しては、少し悩みの種でした。白紙のページに書いてもらえば見た目は分かりやすいけれど、ページをめくらないとサインが見えません。逆に、表紙にもらえばサインは多少見づらくなりますが、インテリアとして部屋に飾れます。悩んだ末に、インテリア重視で表紙に書いていただきました。橋本監督、改めてありがとうございました!
ディナー、ケーキ、閉会の挨拶
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昼の部は、ここで完全に終了。ここから先は、夜の部に移ります。まずはディナー。コース料理にまさかの「エキメッキシミットボレクポアチャパズラマ」が登場すると、参加者の間に衝撃が走ります。
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お昼の人たちが騒いでいたのは、これが理由だったんですね。本誌、および単行本勢はご存知かもしれませんが、この謎の文字列は、トルコパンの一種です。
しかし、エキメッキシミットボレクポアチャパズラマで一つのパンを表しているわけではありません。これは、エルの造語であり、正確には「エキメッキ」「シミット」「ボレク」「ポアチャ」「パズラマ」。5つのパンを繋ぎ合わせた、早口言葉になっています。つまり、今回のサプライズメニューはトルコパンの詰め合わせ!
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パンを5つ食べるだけでも、食事量としては、結構な重さです。おまけに、この後はミネストローネや軍隊カレーをはじめとする、コース料理が控えています。さすがに店長も食べ切れない人が出るだろうと判断したのか、参加者にジップロックを配布。食べ切れない人は家に持ち帰ってから食べて欲しいという、店長の配慮です。筆者も胃袋には自信がないため、持ち帰り用の袋を配布してくれたのはありがたかったです。
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味はさすがベルコルノ店長が腕を振るっているだけあって、どの料理も絶品でした。続くココアの誕生日ケーキでは、橋本監督が抜刀(!?)。どこから持ってきたんだ、と思わずツッコミたくなる日本刀で、誕生日ケーキを切り分けます。
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このケーキのイラストも、最新12巻の表紙を意識したココアです。サプライズメニューのトルコパンといい、コース料理にはベルコルノ店長のごちうさ愛が詰まっていました。橋本監督のおかしさも相まって、会場はいつしか撮影大会に。店内全体が、笑い声に包まれます。
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趣味も年齢も職業も違う、互いにバラバラな人たちが、「ごちうさ」の旗の下に集まり、楽しい時間をともに過ごす。それは奇しくも、木組みの街の日常を思わせる光景でした。
最後に、幹事のならは氏から、副幹事へ記念品の贈呈。ベルコルノオフの発起人であり、約5年にわたり幹事を務めてきたれいし氏(@CocoChino_Cafe)に感謝を伝えます。ベルコルノ店長も、オフ会への思いや、飲食店経営の難しさを吐露。ただ、「私たちはクリエイターです。クリエイターはある意味ドMじゃないとやっていけない」との言葉には、橋本監督も苦笑していました。名残惜しそうな監督を見送り、これにて「ごちうさベルコルノオフfinal」は終了。参加者全員の記憶に残る、思い出深い一日になりました。
ご注文はカルタですか?(難易度:Hell)
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さて、監督は不在ですが、イベントはもう少しだけ続きます。一人がサブタイトルを読み、プレイヤーは扉絵を取る。いわゆる、ごちうさのカルタ大会に参加してきました!
幹事のならは氏が作成した、「ご注文はカルタですか?(難易度:Hell)」。一部の間では以前から好評で、ベルコルノオフでは最早おなじみの定番企画となっています。ごちうさのカルタ、と聞くと一見平和そうに感じますが、この難易度:Hellはそんな可愛いもんじゃないです。
まず、12巻の時点で扉絵は150枚を超えています。それらのタイトルを、頭の中で一致させるのがスタートライン。その上で、決まり手や紛らわしい札を区別するのがコツになるため、難易度はまさしく地獄(Hell)です。
筆者は今回が初参加でしたが、やはり扉絵とサブタイトルをただ暗記するだけでは、歯が立ちませんね…。
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強豪揃いの中、なんとか最下位だけはまぬがれました。個人的には健闘したと思います。ちなみに今回の勝負は、並み居る強豪を押しのけてmoheiさん(@mohei_fly)が1位に輝きました。おめでとうございます!
おわりに
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今回、オフ会のタイトルが「final」となっていたのには理由があります。それは、今の幹事メンバーが主導となってベルコルノオフを開催できるのは、これが最後だから。
ココアたちの日常が少しずつ枝分かれしていくのと同じく、私たちもまた、変化していきます。仲間と過ごす楽しい時間は決して当たり前ではなく、数々の巡り合わせが幾重にも重なって生まれた、奇跡の結晶です。
幹事のならはさん、副幹事のれいしさん、本当にお疲れ様でした。そして橋本監督も、お忙しい中参加していただき、誠にありがとうございました。またどこかで再会できる日を楽しみにしております。