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ごちうさバーチャルライブ2022が、凄すぎた。

9月25日、メタバースアプリ「VARK」にて、「ご注文はうさぎですか?Petit Rabbit's -ぷちラビバーチャルライブ2022-」が開催されました。

ごちうさでは初となる、VRを使用したライブイベント。声優やDJを中心とした今までのライブとは違い、キャラクター自身が歌って踊る姿を見られるのがVRの強みです。「今日はみんな、来てくれてありがとう!最高のライブにするから、楽しんでいってね!」というココアちゃんの言葉通り、まさしく心を奮い立たせる最高のイベントでした!

いや本当にここまで凄いとは想像もしませんでした…!右も左もどこもかしこも可愛すぎて終始、首を振りっぱなし。ごちうさといえば「可愛い」というのはファンの間では常識ですが、「VRになるとごちうさはここまで可愛くなるのか!」と、新しい時代の幕開けを見た気分です。

ものすごい感動に打ち震えると同時に、この歴史的なライブを何としても記録に残したい!いや、残さねばならない!という使命感に駆られた結果、今こうして筆を取っています。

ファンの中には諸々の都合でライブに行けなかった方もいるでしょう。不参加だった方の多くはセットリストや舞台演出など、会場の様子が気になっているのではないでしょうか?

そこで今回は、ごちうさ初のバーチャルライブの模様を1曲ずつ振り返っていきたいと思います!

目次の最初と最後以外がそのままセットリストになっているので、よろしければご活用下さい。

□ はじめに

今回のライブは参加方法が大きく分けて2通りありました。一つは、VR機器(Meta Quest 2)から参加する方法。もう一つは、手持ちの端末からブラウザ視聴する方法です。一応、バーチャルライブという名目ではありますが、必ずしもVR機器が必要というわけではなく、スマホやPCからも視聴は可能です。僕は、VR機材を公演3日前に届くようにレンタルして、参加しました。

改めて感じることですが、VRライブは機材をしっかり準備して参加することを強くオススメします。もちろん、コストはそれなりにかかりますが、値段に見合う価値どころか、下手したらお釣りすら返ってくるほどに満足度の高いライブだったというのが、終わってみての感想です。

VARK広場は特別仕様。アプリに一度でもログインした人は、中央に鎮座した巨大なティッピーが目に入ったことでしょう。また、カラオケルームではごちうさ1期の再放送や、藤平Pと橋本監督の対談も視聴できました。VARK公式とごちうさ公式、双方からのバックアップが整ったライブだったと思います。

■ Daydream café

会場に行くと、いよいよ10秒のカウントダウンの後、ライブがスタート。ごちうさ初のバーチャルライブ。記念すべき一発目は、誰もが知るあの曲から始まりました。

「こころぴょんぴょん」のフレーズがあまりにも有名な「Daydream café」。TVアニメ第1期のOPとして採用され、ごちうさの始まりを象徴するといっても過言ではない曲です。これを出されたら、なんというかもう全てを納得するしかないですね。一曲目にこれほど相応しい曲というのもないでしょう。安定の選曲に早くもライブの成功を確信しつつ、ステージに目を向ければ、ごちうさ展の衣装を着た5人の姿。

あの衣装をこうしてまた別の機会に見られるとは、感慨深いです。そして振り付けはというと、これがもう完成度がめちゃくちゃに高くて驚きました。ただ単に踊りとしてのクオリティが高いだけでなく、キャラクター全員の個性が出てるんですよね。

ライブ全体に言えることなんですが、たとえばココアちゃんは大げさな身振り手振りで感情を表現します。原作やアニメにおける彼女の立ち振舞いを考えれば、これは納得です。反対にチノちゃんはやや控えめで、一つ一つの動作を丁寧にこなしている印象。

リゼちゃんはキレのある動きが目立ち、千夜ちゃんは優雅にしなやかに。そしてシャロちゃんは愛嬌たっぷりと、踊り一つでここまで個性を表現できるものなんですね。

冒頭で紹介したココアちゃんの元気いっぱいなMCもあって、会場のボルテージはぐんぐん上昇していきます。

ラスサビに入ると当時に、ステージの様子が大きく変わりました。幾何学的な立体が浮かぶ、雲のような場所。VRだから、非現実的な演出だってお手の物というわけですね。

■ 宝箱のジェットコースター

2曲目の前に、一旦MC。5人が一人ずつ前に出て自己紹介していきます。ココアちゃんはやはり圧倒的にセンターの貫禄がありますね。「お姉ちゃんにまかせなさーい!」のポーズを決めてみせるところまで本編をしっかり再現してて感動。一方、シャロちゃんはいつになくハイテンションな気がするけど、ひょっとしてカフェインキマってる…?

5人全員で「ぷちラビッツです!」と宣言すると、ライブは次の曲へ。2曲目は、「宝箱のジェットコースター」。ココアちゃんたちのはやる気持ちを歌に乗せた楽曲です。

「ねこにゃん」や「うさぴょん」といった、あざといまでの可愛い歌詞は、見る前から振り付けが何となく想像できました。Daydream caféをさらに一段階強化したような、派手なダンス。大きな動きで感情表現豊かに踊る5人の姿がもうたまらなく可愛い!

間奏の掛け声に合わせて、手を振るのも楽しかったです。そして忘れちゃいけないのが、VR名物「ガチ恋距離」!

ラスサビのところで、ココアちゃんたちが目の前にやってきてくれました。

驚いたのはもちろんですがそれ以上に、5人がこちらをじっと見つめながら歌うので、照れやら恥ずかしさやらいろいろな感情がごちゃ混ぜになって大変でした…!

想像以上に、近い。しかも間近だからこそ分かることですが、表情や仕草の変化がまたすごく細かい。

ガチ恋距離とはまさにこれだと言わんばかりの光景に、顔のニヤけが止まらなかったです。

■ 一匙のお姫さま物語

初見でこのタイトルが読めたら、間違いなくエスパーですね。読み方は「アイスクリームファンタジア」。意外にもごちうさでは珍しい、「恋」や「お姫さま」といった乙女チックなワードが頻出する本楽曲。かの藤平P曰く、アニメ1期のOPはこれと「Daydream café」の2つが候補として挙がっていたとか。

もし仮に、1期のOPが「一匙のお姫さま物語」だったら、その後のごちうさの展開もまた違ったものになっていたでしょう。振り付けは前2曲に比べ、フォーメーションが明らかに多彩になっているのが素人目にも分かります。不器用なチノちゃんがこの動きにしっかりついていけたのは少し驚きでした。

努力家のチノちゃんですから、みんなでやる全体レッスンだけでなく、個人でも裏で練習を積み重ねてきたのかもしれませんね。

踊っているのはアクターさんなので上手いのは当然なのですが、それにしても良いダンス。個人的には千夜ちゃんが一人でスポットライトを浴びた時、他の全員がはっとした様子で振り返っていたのが面白くて好きです。

後半にステージの背景が変わり、紫色の月を背負って幻想的にサビを歌い上げる5人の姿からも目が離せませんでした。

■ Rabbit Hole

ここからはデュエット曲に移ります。と、その前に千夜ちゃんから、ある提案が。

「次の曲から、デュエットとか披露するじゃない?そこで、歌わない人は観客席に行って、一緒に盛り上げる、っていうのはどうかしら?」

いやまあ確かにそれって結構、気になってはいたんですよね。デュエット曲を歌うとき、担当外のメンバーはどうするんだろうって。

後ろの方でバックダンサー的なことをやるのかな?とか、そんな想像をライブ前に巡らせたこともありました。

けどまさか、客席で肩を並べて一緒にライブを観ることになるなんて無理無理そんなの心の準備が、

準備があああああああああ!!!!!!!!!

出来てないいいいいいい!!!!!!!!!

かくして、デュエット曲の始まりです。ステージにはココリゼが立ち、「Rabbit Hole!」と高らかに宣言。同時に、ステージ後方で煙玉が派手に打ち上がり、ライブはいよいよクライマックスへ。

凸凹コンビの二人が歌う、陽気で小粋なジャズソング。軽やかなステップは、見ているこっちまでなんだか身体が動き出してしまいそうな雰囲気です。

実際、サビの部分ではノリノリで手を振っていた気がします。「時計に急かされながら~」の部分でぐるぐると腕を回すココアちゃんや、ソロパートを高らかに歌い上げてみせるリゼちゃんなど、ライブはもう完全にアクセル全開。

楽しすぎました…!客席のシャロちゃんもステージに黄色い声援を送っており、まさに視聴者とキャラクターが一丸となって盛り上げるライブだったと思います。右も左も正面もあらゆる視点が見どころ満載だったため、顔の位置が全く定まらなかったのも、良い思い出です。

■ ずっと一緒

続いてステージに立ったのは、幼なじみのあの二人。千夜シャロが主役ということは、客席側にはラビハ組が来ていることを意味します。左手はココチノ、右手はリゼちゃん。

「残り少ないけど」という千夜ちゃんのMCにより、夢の時間が徐々に終わろうとしていることに気付かされます。「ずっと一緒」は、そんな名残惜しさと共に始まりました。

先ほどの賑やかなジャズソングとはうって変わって、バラード調。澄んだ音色は、千夜シャロの絆の純度をそのままメロディという形に落とし込んだかのような透明感です。振り付けも、手を伸ばして重ね合わせるシーンが何度もあり、二人の関係をよく物語っていました。

しかし、驚くのはここからです。ラスサビでステージが大きく変わり、現れたのは視界一面に広がる、美しい空。

上空数千メートルにいるような光景に、思わず震えました。周囲にはよく見ると白い羽根がふわふわと舞い散っており、バックライトが何本も降り注ぐ様子も相まって、まるで式場のようです。

もはやここがライブ会場であることすらも忘れるほどに、「ずっと一緒」のラスト数秒は目の前の光景に見入っていました。

舞台演出が一番良かったのは間違いなく、この曲です。VRの底知れぬ可能性を思い知った瞬間でした。いや本当にこのシーンの演出はガチで凄すぎた。スタッフの中に熱心な千夜シャロ推しがいるとしか思えません…!

■ VSマイペース?

ここまでライブの凄さに終始、感動しっぱなしでしたが、「VSマイペース?」は盛大に笑わせていただきました。

というのも、「振り回され隊」の曲を「振り回し隊」が聴くという図が面白すぎる(笑)。ご存知の通り、「VSマイペース?」はチノリゼシャロの持ち曲。自由奔放なココ千夜(=振り回し隊)に対し、何かと翻弄されて苦労しがちなチノリゼシャロ(=振り回され隊)という、5人の関係から生まれた曲ですね。

「振り回され隊」の3人がステージに立つということは、客席に下りるのはココ千夜、つまり「振り回し隊」です。この構図によって生まれた両者の掛け合いがとても面白く、ライブはバーチャルになるとこんな演出まで出来るようになるんだという気付きがありました。「あの子とあの子」に合わせて客席を指し示すチノちゃん。その指摘にちゃんとリアクションを返してみせるココ千夜。両者のコミュニケーションがバッチリ決まってましたね。

「チノちゃーん!がんばれー!」というココアちゃんの声援に、チノちゃんが目を輝かせていたのも、ファンとしては嬉しい限りです。ちなみに振り付けは童謡めいた曲調の通り、コミカルなものが多く、これもまた微笑ましい気持ちで楽しませていただきました。「振り回される3人」をよく表現したダンスだったと思います。

■ 日常デコレーション

楽しい時間は、あっという間。MCの最中、ココアちゃんから次がいよいよ最後の曲であることが会場に宣言されます。流れ出すのは、「日常デコレーション」。TVアニメ第1期最終羽のEDに使われた曲ですね。

この曲はもう聴くだけで涙が込み上げてくる自分がいます。ただでさえ思い出深い曲なのに、ライブの最終局面というシチュエーションで流すのは、反則の一言。ステージに立つココアちゃんたちは大きな動きをすることなく、5人は時折立ち位置を変えながら、情緒的な歌詞をしっとりと歌います。

「一緒に過ごす時間が、幸せだって思う」「キミも同じだと、すごく嬉しいな」。コアなファンにとって、これらはともすれば聞き慣れてすらいる台詞です。しかし、ここまでライブを一緒に盛り上げてきた同士にとって、これほど向けられて嬉しい言葉が他にあるでしょうか。終わってほしくない。この幸せな時間が、いつまでもいつまでも続いて欲しい。ライブ会場全員の名残惜しさをまるで映すように、ステージはやがて茜色の湖へ。

オレンジ色の夕陽が沈む、どこか懐かしい景色の中、最後はココアちゃんの一言で無事、ライブは締めとなりました。「今日は本当にありがとうございました!みんなにとって、素敵な一日になっていたら嬉しいです。以上!私たち、ぷちラビッツでした!」

□ おわりに

改めて思い返しても本当に目の覚めるような鮮烈な体験だったとしみじみ思います。が、そもそも僕たちはこのライブに、何を求めていたのでしょう?

可愛く踊る5人の姿?テンションの高いMC?どれもどれも、ライブに欠かせない要素であるのは、間違いありません。

ですが、本当に求めていたのは演技などでは決してなく、「ココアちゃんたち自身がライブを楽しんでいたかどうか」だったのではないでしょうか。

その意味でも、今回のライブは嬉しい言葉がたくさん聞けました。最後のMCでココアちゃんが言った、「すっごく楽しかった!」の一言が、今もなお記憶の中に強く残っています。

今回は残念ながらマヤメグコンビが不在だったので、次は二人も交えた「with beans」でやれると良いですね。

それでは、第2弾ごちうさバーチャルライブが開催されることを願って。

またね!

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