2020年のあの日から。

ーー備忘録として記しておこうと思います。

2月末から突然の登校禁止。
中学卒業式当日まで、子ども達と顔を合わせられないかもしれない。いや、卒業式すらできないかもしれない。
最終登校日のバタバタのホームルームで、校則なんてどうでもいい、スマホみんな出せ〜!Gmailない人は今作れ〜!とりあえずGoogleクラスルーム登録しろ〜!って言って終わった。
そこから卒業式前日まで、みんなのつぶやきをシェアしながら過ごす。
唯一のみんなとのコミュニケーションだった。

二度とないかもしれない。こんな卒業式の迎え方。
緊張感があるような、ないような。
卒業式の前日を迎えたみんなのコメント。

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そして、卒業式は行われた。
子ども達と教員だけ。全員マスク姿で座る距離もばっちり空けた異様な光景の卒業式。
それでも、来賓の挨拶などがなく、すっきりとしていていて、アットホームな卒業式にも思えた。保護者の皆さんにはyoutubeで生配信。

式が終わって、配信用のカメラのスイッチがオフになった瞬間「ちょっと待った〜!」の声。一人の生徒の掛け声でみんなマスクを外して蜜になり、休みの間、各自練習していたらしいradwimpsの「正解」を歌いながら一人一本の花を学年主任に渡しに行った。コロナ的に完全アウトな光景だったけど。もう時効でいいかな。
学年主任のぐじゅぐじゅの涙とそれを見ていた鬼教頭の涙も忘れられない思い出の景色になっている。

最後の学級通信には、この詩の言葉を借りて書いた。

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「今年の卒業式はまさに歴史に残る異例の卒業式になったからこそ、言っておきたい。わたし達は、明日何が起こるかを知ることはできない。

今、みんなと学校で会えるのが当たり前じゃない日々を送っていることで、改めて実感する。もし、明日の見えない毎日にもいつか終わりがくる、会いたい人ともいつかは会える、という確信があるのであればいい。でも、そうじゃない時もある。今回のコロナ禍のように、突然今日が、大切な人との最後の日になることだってあるのだ。

明日を待つくらいなら、今日を全力で生きたい。今日という日に一緒に過ごす仲間を大事にして、「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を後悔のないよう伝えられる人でありたい。


B組のみんな、この1年、4月から何事にも本気になってくれてありがとう。いや、この3年間だね。この学校で本気で全力で過ごした瞬間は、忘れられない充実感と、快感でしかないはず。それを味わったからには、もう本気でやることをやめられない。

B組がもらった数々の拍手喝采と笑い声は忘れられません。たくさんの衝突もあった1年だったけれど、本気にならないとぶつかり合うこともできない。それこそが、学校でしか味わえない学びだと私は思っている。

人生の節目節目には、変われるパワーとチャンスが待っている。何度でも言う。「高校生になるみんなの無限の可能性を信じなさい。」

それぞれの学校で、それぞれのコースで活躍するみんなの姿を心から応援しています。私は前にも言ったように、学生生活の中で高校が一番楽しかったよ!自分のやりたいことや自分の好きに従って、思いきり楽しんでね!
みんなの幸せとこの世界の幸せをいつも願っています。」


あれから2ヶ月。

みんな元気にしていますか?

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