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【詩のようなもの】蒼白と堕落

もうすぐ電池が切れる
分かっているのに
動けずにいる

心震える瞬間は
これまでも何回もあった
だからといって
すぐに行動に移せるとは
限らないのが僕の性分

甘えと言われたら
それまでではあるけど
動けず動かず
目の前の惰性に浸かったまま

高らかな声には
聞こえないフリで過ごし
日曜の空気にだけ
引き寄せられて
今日も昨日も享受

もうすぐツケがやってくる
分かってはいるけど
昔の自分と訣別出来ず
今日まで生きて進めずにいる

時間は進んでる
分かってはいるけど
実感はないまま

目の前の画面の電池は
先に切れて不安だらけ

足元には何か潜んでる
それだけは分かるけど
正体は分からずじまい

小手先の常識が通用しない
寂しい日々がやって来る
僕は顔面蒼白になっている