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【詩のようなもの】劃期

隔世の感に堪えない
持っていた常識は
何処も期限切れ

俗世にまみれてた青春が
今は恥ずかしいことのように
失笑の嵐 心荒み

狙いは定まってないのに
急かすだけ急かし
何もかも空回り
今は何時?

長い飛行機雲
止まらないジェットコースター
ずっと区切りのない苦行
新しい発見が欲しい

塀と塀の間
欠伸をしながら歩く猫

その背を見倣い
巌を波を越えて渡る隘路
コンクリすら破り行く手に咲く花々

節々から匂う
時代の劃期は
新たな言葉を携えて
雨のように注がれていく