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【詩のようなもの】泡沫の恋と夏

凄凄切々 さざ波の音

前途遼遠 傷心の共存

誘なう風花 まだ夏であれ

飽き飽きしてた筈の
紅が混ざった黄金色の景色

聴こえてくる遠い口笛
溌剌で懐かしいけど新鮮
少し笑える

初めて花をプレゼントされた日
初めて退屈を感じなかった日
そんなのを思い出す

心の荷 淑やかに解き
唐変木だった自分へ綴る
後悔と勇気

夏の果て 夕景に鳴く日暮

遊歩道の隅 疎に散る空蝉

最後の夏休みが終わっただけ
今年はまだ続いてる 続いてく

鼓舞して 言い聞かせて
駄菓子と酒を買って帰途に着く