【詩のようなもの】 転んでもただでは起きない
【転んでもただでは起きない】
転んだ先にひとつの石ころ
膝をすりむいた痛みの中で
その小さな石を拾い上げる
「これも何かの役に立つかも」と
雨が降れば傘を持たずに濡れて
「雨降って地固まるさ」と笑う君
びしょ濡れの服が重くても
その分だけ強くなれた気がした日
焦る心に「急がば回れ」と
遠回りの道を選んでみたら
思いがけない景色が広がって
悪いことばかりじゃないなって
失敗や迷いが転がっても
それを拾って立ち上がるたびに
「転んでもただでは起きない」
それが私の道しるべのような言葉になっている