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【夜の色】夜の灯 耳鳴りを呼ぶノイズ音 何かが起こる予感 喉元過ぎるまで熱さも暑さも忘れ …
【ブックレット】古本屋で見つけたブックレット 特に欲しかったわけではないのに 手にしてそ…
【春日遅々】自分のことで精一杯の証拠か 必要以上に根を詰めて奔走 陽気な他人の笑い声が少…
【7月、決別】知ったかぶり 空振り 今日も今日とて激しく後悔 白旗振り 首振り 後の祭りは…
【上京】左手に握ってるのは 御守り代わりのソレ 右手に握ってるのは 昨日貰い分けた心 人…
【日替わりセンセーション】秀逸な問題点 解決を模索 次から次へ舞い込む種火 封の出来ない…
【悲しい夜の話】賞味期限切れのサラダ 雨風がシャッターを叩く音 キッチンから漂うゴミの匂い 捨てることのできない思い出 今日は何処から話そうか 悲しい夜の話 枕元の濡れた跡 積まれた段ボールに溜まる埃 録画したままの番組 見慣れない店のロゴがあるレシート 昨日は何処まで話したか 悲しい夜の話 嘘と嘘が擦り合い いつからか共通点として持ち合い 僕らの始まりだった柿落としも 今はもう苔だらけ 梅雨が来ない複雑な夏 陽の光は暖かくても 夜は必ず悲しい話で終わる そんな
【6月のブレンド】シャッターから溢れる熱気 人々が話す内容を解析 6月を示すブレンドが去年…
【めくるめく】紫陽花の匂いが遠くからする めくるめく今年が半分過ぎた この時期の偏頭痛…
【散策した末に】すくめた肩の荷は少し減り 緩やかな歩調と共に 友達や恋人の顔が浮かぶ ...…
【率直に...】過ぎた時間を想う時間 たわいも無い寂しさと悲しさ 言い表せなくて声が詰まる …
【欲を求めて】欲した貴方がそっと遠くへ 儚く消えて欲が生まれる 厄病神と言われるのも最…
【5月の浮雲】5月の浮雲と共に泳ぐ 鯉のぼりと屋根の下 まばらに飛び交う解釈の違い 笑えな…
【勤労者】ビル群の中に囲まれて打たれた雨 清らかなものでもなく 健やかなものでもなく ただ明日が乾かないように 今日の汚れを隠してるだけ 走った先で絡まれる文明の理屈 喜怒哀楽で飽和する常世の退屈 どんぐりの背比べは世界を巡る 水溜りが出来ても金に変えて 大樹が腐っても火で炙って 土に還る前は月を見て まだ君を想うことは可能だろうか 何もかも晴れない 灰色の雲に同化した言い回しは 濡れた服を越して体の奥まで 染み込んで昨日の友も離れていく 今はもう歩くことすら疲れ