【詩のようなもの6編】 Happy Accidents
【Happy Accidents】ひととせの風がももとせの縁になる
そんな未来を欲しては遠ざけて
木枯らしは頬を切るように天を摩する
一筋の希望もすれ違ってばかりで
物語にならない片言隻句が酸味を帯びて
今日の自分に竦む憂いと呪い
燃ゆる推しの背に倣いながら
明日の言葉はドキュメンタリー
感情より先に高瀬舟へ
神頼みは死に際にすればいい
誰かが嘯いた通りにメモ帳に綴じて
意図しない幸運を集めに
うねる時代に流されていく
【旅路とバリ取り】「お前を信じてる」
そう言っ