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雪山歩き。赤城山から駒ヶ岳。

2025.2.1
2月。少しお天気が心配なこともあったけど、ちょこちょこ揃えてきている雪山の道具も使ってみたい。
お天気が厳しそうなら湖の辺りでワカサギのフライをつまみながら呑むのもまた良かろう。と、群馬県は赤城山。

久しく隊長とは別行動。流石にまだ本調子とはいかないヒザで雪山歩きはまだちょっとアレかもしれない。

赤城山は2年前の春に行って以来、2度目の今回は雪の赤城山を歩いてみたかった。大沼と小沼も凍っているらしいので上に乗ってみたい。そしてワカサギのフライも食べたい。
と、一度で3つ美味しそうで、まだ全然雪山初心者なので慎重にいきます。


朝の東京駅の北行きの新幹線はスノボを背負った人や大きめのザックの登山者で大賑わい。冬の遊びはとにかく荷物が多くて大きい。冬は少しそれがめんどくさい。


山々が近づいてくる。高崎駅も近くなると三方が山に囲まれてきて、広大な関東平野もほぼどんつきに突き当たったことに気づく。高崎駅で両毛線に乗り換える。少し古びた車両だけどお尻はとても暖かい。向かいのホームには水上行きの車両も停まっていた。谷川岳の方へ走っていくのかな。

前橋駅から赤城山ビジターセンター行きのバスは満タン。ぎゅうぎゅうである。少し早めに着いていたこともあり難なく着座。あぶないかった。前橋駅からは約70分はバスに揺られなければいけない。増便は出さないようだ。

車窓から眩しく差し込む朝日を避けながらウトウトしていると、道端には雪が見え始めて、ほどなく霧氷を纏った樹木の山々が見えてきて、気分が上がってきた。

あれに登るのだ。

地蔵岳への登山口のバス停。ぎゅうぎゅうのバスでは、降車したい乗客は前から降りられなく、後ろから降りて前のドアまで行ってピッとしている。1/3くらいは降りただろうか。


取り付きは黒檜山登山口。あかぎ広場前でバスを降りる。寒い。お天気は悪くなく青空が見える。凍った大沼の湖上では、小さなテントがちょこちょこと張られていてかわいい。あの中でワカサギ釣りをしているんだ。。と思うとなんてかわいいんだろ。

釣れてるかな。

そんな黒檜山登山口まで大沼の辺りの道路をとぼとぼと歩いていく。まだアスファルトが出ているのでアイゼンは付けれない。赤城神社を過ぎたあたりに山への取り付きがあり、すでにアイゼンを準備している登山者が溜まっていた。

霧氷のついた樹木が美しい。
陽に照らされてキラキラしている。


尾根までの道のりは、ここから割と急登で始まっていたことを思い出す。あの頃はこの急登を冬ではどうやって登るんだろう?と思っていたけれど、その道は今ではそこまでではなかった。
この2年で成長したのかなっと、ちょっと嬉しくなる。

あれは駒ヶ岳だろうか。
ずいぶん上がってきて赤城神社もあんなに小さく。



半分くらい過ぎたところで少しなだらかになってホッとするも、まだ山頂は、まだ仰ぐように見ないといけないほどに高いところにあった。あれじゃないよね、と一瞬受け入れられないくらい上にあり、やっぱりしんどいものはしんどい。

赤城山(黒檜山)。まだあんなにも上だ。


青と白のコントラスト。映え過ぎ。
近くを見るのも忘れてはいけない。


青空が覗く時は、とても濃厚な青色の空が見えて、風が吹くと細かなダイアモンドダストの様に陽に照らされてキラキラと舞う。

やっぱり暑くて上着のチャックをあける。風が吹くと時々頭の上から霧氷の塊が降ってくる。容赦なく、ぼとぼとぼとと。
それが、うまいこと首筋から背中へ転がり込んで来てたまらない。たまらなく冷たい。転がりこんでからは対処しようがない。

もうこれ以上の上はない。
育ってる育ってる。


着いた。山頂。


休憩を挟みながら山頂の稜線へようやく乗る。なだらかになって、黒檜山の台形の平坦部分に乗った事がわかる。
山頂標より2分行ったところに「黒檜山絶景スポット」がある。これより頭上にはもう樹木はない。青空の元に沼田の街並みが広がっている。その先に見える山々も雪が付いて仕上がっている様子。

モリモリ。
絶景スポット2分からの眺め。
黒檜山大神


戻って黒檜山大神でお参り。また60歩絶景スポットがあり、今度は丸沼と小沼を小脇に抱えた地蔵岳が見える。
ほんと良いお天気。
そこから駒ヶ岳まで縦走。ゆるやかな大タルミに広がる雪原でホッとする。青くて、白くて、霧氷が美しい。

大タルミの雪原にホッとする。
きれい。しか言葉が出ない。
駒ヶ岳。

まだ少し登り返しがあるけど、難なく駒ヶ岳に到着。後は下るだけ。下山メシまでの消化試合。

鉄製の階段道では皆んなギコギコとアイゼンを擦りながら、慎重に下っていく。危なっかしい。
下るにつれて、雪が無くなり土が露呈してアイゼンではもうちょっと歩き辛すぎる。

ちょっとした雪庇も。


脱いでしまえ。。 とアイゼンを外して進むも、土が凍っていて滑る。これは危ない。やっぱりチェーンスパイクを付けて下る。
無事に大沼の辺りまでたどり着いて、次はワカサギのフライを食べなきゃいけない。 あ、ビールもビールも。
まだ後、氷の上も歩きたいし、バスの時間も気にしないといけない。今日の雪山歩きはとても忙しい。

関東ふれあいの道石標。関東までしか見えない。
さ、下山しよう。


今回も曽山商店さんでワカサギのフライとご飯お味噌汁セットで、ワカサギフライ定食。瓶ビール大。
旨い、熱熱、お塩を借りてレモンで頂く。幸せ。
バスの時間までまだ後少しだけあるので、缶ビールを追加。

旨い。旨い。旨い。


釣り客が今日ワカサギ釣りの釣果を報告している。どうも今日は渋かったようだ。
さて、ちょっと氷上を歩いてみる。あんな大きな湖(沼)が凍ってしまうなんて不思議。蹴っても足が痛いだけで、当然ビクともしない。当たり前。

氷の上である。


帰りのバス停はあかぎ広場前バス停ではなく、終点・始発のビジターセンターの方が正解だったみたいだ。帰りのダイヤはあまりよろしくない。13時台の次は16時台と、そんなの16時台に集中して、また行きの様な満タンになるのは必至である。

16時20分頃にあかぎ広場前バス停に止まるが、それはビジターセンター行きのバスで、一度ビジターセンターで折り返し、16時40分頃にまたあかぎ広場前バス停を通過する。もうビジターセンターバス停まで歩いている時間はない。

たとえ行ったとしても朝のあの状態を考えると、ビジターセンターバス停は長蛇の列ができているに違いない。もしかしたら、そのまま乗ってらしていいですよ~など、運転手さんが言ってくれるかもしれない。日曜日がお天気悪いので今日みんな来てるんでしょうね~ なんてことを他の3人さまグループの人たちと、そんな話でわいわいやる。

はたしてバスはビジターセンターへ向かうが、あれ? そんなに、列が短いぞ。と、わいわい嬉しくやる。
一度、バスを降りて列に並び直して無事に椅子に座れた。あの、朝の人たちはどこへ行ってしまったのだろう。まさか13時台のバスでは帰るまい。。としているうちにうとうとして、目が覚めると、バスは立ち客がいた。いろんな場所で散策を楽しみ途中から乗ってこられたのかな、と想像する。


帰りも両毛線で高崎まで行き、新幹線で帰ってきた。前橋までは2時間とバスは70分少々。近いけどやっぱり雪山でのんびりするには少し時間が足りないかな。
雪山は装備も重いし、登っている時はふくらはぎが疲れて疲れて、なんで来たんだろう、と思うこともしばしばだけど、それでも、雪山を歩く楽しみは帰ってくるといつも沸々と湧き上がる。
あの景色は、そんな苦労をしないと見れない景色だからなのだろう、都会にいると恋しくて仕方がない。

また来る日まで。


無事に3つのタスクをクリアした今回の雪山歩き。忙しないけどお天気に恵まれた、遊んだ~と身体の痛みも含めて満喫いたしました。

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