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赤岳から硫黄岳へ。南八ヶ岳から北八ヶ岳の縦走②

2024.9.14-15
無事に1日目を終え赤岳山頂山荘で目覚める朝。2日目の始まり。
1日目はこちらからご覧いただけます↓


DAY 2
だいたい、ぐっすり眠れた。
3時半ごろ少し外に出てみる。モヤの中。ご来光はちょっと難しそう。早出の準備をしている人と顔を見合わせて真っ白ですね笑 と、まだ真っ暗な中、お見送りをする。

朝は真っ白。

今日の午後は天気が崩れる予報もあり、朝ご飯はお弁当にしてもらい、山小屋の朝ごはんより少し早めに済ませて、早めに出る。


濃霧。
立っているだけでほどなく全てが濡れてしまうほど。光に照らされるとキラキラと目に見えるほど大きな水の粒が、強い風で吹き付ける。八ヶ岳連峰の稜線を北へ向けて歩き始める。

雲の中からニョキっと現れる岩岩。より迫力がもたらされる。

再び地蔵の頭を過ぎ、まずは横岳を目指す。濃い霧と風の中をハシゴとクサリを伝ってソロソロと岩場をゆっくりと越えていく。

ここがこのルートの核心部か。
振り返ると、時折り雲の切れ間から覗き見える切り立った峰々が雲を纏い異様な神々しさが醸し出されている。

雲が切れそう。
あ、すごい。ラ◯ュタみたい。
雲が切れて明るくなったと思えば、

横岳を越えるとまた濃い霧に包まれ硫黄岳山荘までの道中で突風に煽られてザックカバーを吹き飛ばされる。
ザックカバーはザックに繋がっていたから良かったものの、ヘルメットホルダーに挟んでおいたレインジャケットが、たぶんその時に諸とも飛ばされていたのを硫黄岳山荘で気づく。

高かったのに。。。

また雲に覆われる。
足元を見るのも忘れない。
くるくると目まぐるしく、
景色が変化する。
着いた横岳! 2,829m! 高い!


あそこを歩いて来たと思うと、、、おそろし。

硫黄岳山荘でしばし、ここから先はもう安心とチマキとビールで小休止。硫黄岳山頂はあいにくガスに包まれ、火口を窺い知ることは出来ません。

硫黄岳は真っ白。みんな雲が切れるのを待っている。



さ! 下山。
八ヶ岳の稜線から別れを告げ、夏沢峠方面へ下り始めます。やまびこ荘は閉まっていたけど、ここまで下りると雲の下に来たようで、また晴れ間が覗き始めて麓の町並みの景色を楽しむ。小休止の後、訪れてみたかった本沢温泉を目指します。道中、雲が通る度にまたパラパラと小雨も混じる。
野天風呂の岐路に差し掛かるときには雨も上がり、青空が広がり始める。

振り返ると、上の方は雲に覆われちゃった。
ベンチをお借りして、ちょっと休憩。


本沢温泉。

こちらもまた訪れてみたかった山小屋。冬にスノーシューとかワカンを履いて、温泉に入りに来たい。そんなお宿。
モツ大根煮込みとまたこちらでもおビールを。。

日本最高所の野天風呂で有名な本沢温泉。ほんざわ、と読む。
この上に野天風呂があるみたい。入ってみたい。
着いた着いた。
鄙びた建屋と隊長と。
冷えてます。うししっとなってしまう。
この後、雨が降りませんように。

さらに下山を続けて、みどり池はしらびそ小屋に到着。ここには北八ヶ岳の表示が。南八ヶ岳から北八ヶ岳へ歩いて来た実感が沸々と湧き上がる。

みどり池。うん、みどり色だ。北八らしい穏やかさ。
いくつもの山小屋を渡り歩いてきた。
あと1時間。

少し小休憩をさせていただき。最後の目的地の稲子湯を目指して後はのんびり最後のスパートです。
八ヶ岳らしい、苔むした道をしみじみと歩きます。短いけど長かった旅の終わり。少し感傷に浸ってしまう。

登山道が終わる。淋しさと達成感と。
お風呂だけ頂きに。

林道のゲートを越えると稲子湯はもう目の前。
映画「岳」にもロケ地として使用されたと、あのごはん屋さんがあるかな~と期待して行きましたが、お伺いをすると最近は昼食はもうやっていない模様。
おビールもない。。。とりあえずお風呂。濃厚な硫黄の芳しい臭いが漂う湯船で一泊二日の汗を流す。さっぱり。


のんびりと電車を待つ。
ここから、お腹を減らしたままバスで小海駅まで揺られる。ローカルな小海駅舎もいい感じ。
のんびりとバスを待ったり、電車を待ったりするゆったりした時間。こんな旅を求めていたのかもしれません。

見守ってくれて、ありがとう。

八ヶ岳の山々を眺めて、たくさんの山小屋を巡って、南八ヶ岳は赤岳から硫黄岳、そして北八ヶ岳までの縦走。とても濃密でたくさんの景色と、出来事と、出会いと。とても充実に充実した今回の山歩きでした。

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