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しっとり表丹沢。塔ノ岳〜鍋割山。

2024.11.16
先週は山歩きはお休み。何となくカラダが鈍ったような気分の1週間が過ぎて、今日はどうしても歩きたい。曇りでもいいので、ただ長い時間、長い距離をモクモクと歩きたい。

もくもくと、しみじみと。

次の日は筋肉痛に悶えて目覚めて、ひょっこひょっこ歩きたい。と、そんな気分と筋肉痛になるのにうってつけのお山は、塔ノ岳。

大倉尾根。
鍋割山を周って大倉へ戻ってくる、都内から近くて、非常に歩きごたえのあるこのルートは1年ぶり。

小田急は渋沢駅で解き放たれた登山者はバス停を目掛けて走って行きます。あ、、焦る焦るっ 無事に着席。
バスは増便されて乗りこぼした登山客をフォローしている様です。
とはいっても、渋沢駅から大倉バス停までは15〜20分ほどで立っていてもそこまで苦ではありません。
久しぶりのどんぐりハウス前では登山届けの提出を呼びかけています。

今日は長い距離。
急がないけどゆっくり着実にしみじみと歩くのがテーマ。
くもり空だけど気温的にはとても歩きやすい気持ちの良い気候。

もくもくと、もくもくと。

あ、、暑いっ やっぱり登り始めると暑くて長Tシャツ一枚で十分。モクモクと登る。ただ足を一歩ずつ前で出すだけ。いくつかの茶屋を過ぎて、景色が変わってくる。

もくもくと、木道。


紅葉がちらほらと、木々の間から曇り空に映えた紅葉の木々が見え隠れして、山々に彩りをもたしている。

かくれんぼ。
雲の中に突入しそう。

ほどなく塔ノ岳山頂近くに差し掛かる。雲の中に突入したよう。時折吹き付ける風は冷たく、標高1200〜1300mあたりで環境がガラッと変わっている。たまにポツっポツっとくる。


塔ノ岳山頂はまっしろ。

ネコも真っ白け。

景色もないので風に吹かれないところでお昼ごはん。お昼ビール。もう山頂ビールの季節はおしまいかも。さぶい。指が悴みそう。カップお蕎麦で腹ごしらえ。

なかなか沸騰しない。

大倉尾根もゆっくり登っていけばそうそう大変なことはない。むしろ何も考えずただただ歩くだけというのが気が楽。

塔ノ岳山頂を後にして、空模様は気になるけど、金冷シの分岐を鍋割山方向へ進む。下ってはまた少し登り下ってはまた少し登る。

樹林帯がパッと開け雲の下に広がる紅葉の混じる山々と、視線を左へ向けていくと相模湾が見えるすばらしい景色。

少し下がれば景色が開け、紅く染まったお山が。
むしゃむしゃ。

落ち葉をむしゃむしゃと踏みながら進んだ先に鍋割山荘と鍋焼きうどんに並ぶ列。美味しそうな匂いが漂っていて、一瞬気を引かれたけど、あれにはシイタケが入っていたのだった。

鍋割山荘に鍋やきうどん。


ここまで来れば眼下には景色が広がっていて紅葉を楽しみながら、後はただ下るだけ。

そういえば後沢乗越からはひたすら長い林道を歩くのだった。6km以上ある。

伊豆半島でしょうか。
標高が下がれば下がるほど、紅葉。

でも、気軽にただ歩くだけ。
歩いて歩いて最後のゲートを出る頃にはまた雨がポツっポツっとくる。ちょっと早足で大倉バス停を目指すともうバスがスタンバイしている。そのまま滑り込む様にバスに吸い込まれ着座。

あっという間に渋沢駅へ運ばれて、スーパーへ吸い込まれてビールと唐揚げを買って駅のホームに。。行儀わるい。
あまりにもスムーズな乗り継ぎに靴の紐を緩める間もありません。

良き紅葉でございました。


希望通り「ただ歩く」が達成された今日の山歩きは約8時間、17.6km、1390mアップダウンと、今日はぐっすり眠れそう。そして明日の筋肉痛を楽しみにしつつ・・・

曇り空でしたが、しっとりとした紅葉と景色。しみじみと山を歩く、初心に戻った様なココロ気持ち良い山歩きでした。

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