占ってはいけないことを占った話
こんばんは。
玉紀先生のブログを読んで、私も「占ってはいけないことを占った記録」をシェアします。
受験結果
駆け出しの頃はいくつかやってしまってて、一番印象に残ってるのは「お子さんの試験の結果を占ってしまったこと」でしょうか。
受かると言ってしまって、受からなかったんですよね。
後日クレーム…というか、遠回しの批判を受けてしまい、遠回しなので謝るわけにもいかず、謝ったところでどうなるわけでもなく、というモヤモヤした結果になりました。
駆け出しの頃は、「お客様が来た!」ってだけで舞い上がっちゃって、断るとか思いつかないんだよね…
迷い猫
他には、杏子先生も書いてましたが、失せ物ですね。
飼い猫が家を飛び出してしまって行方不明で、というご相談がありました。
当時、電話やオンラインでのご相談は受け付けてなかったのですが、どうしてもと言われて電話で急遽占ったのです。
結果的に後日猫ちゃんは見つかったのですが、ぜんぜん当てられなかったし、飼い主さんの動揺を鎮める助けにもなってないしで、やってはいけなかったなと思います。
生き死にはNGですが、最近は妊娠の時期のご相談も基本的にはお断りしています。
専門にみてる先生方にお任せしたいです。
妊娠するためにご夫婦でできることは? くらいならタロットで見るかな。
できるかどうかの結果は占わないようにしています。
父の癌の手術
上記の玉紀先生のブログにもありましたが、自分の身内の生き死にに関わることは占ったことがあります。
2019年に他界した父のことです。
2016年秋に下咽頭癌になった父は放射線治療を受けましたが、すでに他への転移が見られたりして効果があまり得られませんでした。
それで抗がん剤での治療を始めましたが、2017年の春に手術を勧められました。
咽頭癌の手術は、声を失うことを意味します。
手術しない場合は抗がん剤をそのまま続けますが、効果は低いだろうということ。
本人はしゃべれなくなるほうが嫌だと言います。
母は、しゃべれなくなった父の介護や補助をするのはしんどそうで嫌だけど、ここは頑張ったほうがいいのか迷うと言います。
その電話を受けている最中に手元でカードを引きました。
手術を受ける 審判 逆位置
手術を受けない 隠者 逆位置
みなさんならどちらを選びますか?
この相談を受けた時に思ったのは、父は頑固ですが私の説得なら聞くだろうから、私がどう判断するかにかかっているなということです。
おそらく母もそう思って電話をかけてきたはずです。
母が決断するには重すぎたというのもあるでしょう。
カードを引く前は、手術をするほうに気持ちが傾いていたのですが、結果を見て「しない」という決断をしました。
どちらも大アルカナ逆位置で、どちらを選んでも後悔が残りそうです。
それはまあ仕方ない。病状が進みすぎています。
手術を受けるほうの審判逆位置は、受けても復活し得ないと読みました。
父はいわゆるブルーカラーの人で、携帯のメールもほとんど打てませんでした。
パソコンなんてもってのほか。
そもそも文章を書いたりするのも嫌いです。
そしてものすごいせっかち。
通院するのも予約時間の1時間前に着いてないと安心できません。
自分の思ったことがさっと伝わらないと、さぞイライラするでしょう。
もう80歳近いし、コミュニケーションが思ったように取れないというのは、周りが思うより意気消沈してしまうのだろうと考えました。
受けない場合の隠者の逆は、少なくとも孤独をそこまで感じないのではないか、と判断しました。
それでも隠者なので、喉が腫れて思ったように声が出ないとかはありそうです。
結果的にそこから1年半長らえました。
隠者の逆は、「喉が腫れて食事や栄養がうまく取れず、徐々に衰弱していった」という形で出ました。
ただ、亡くなる前日には家族で集まれて父は孫とも話ができたし、別れの時間が取れたことで少なくともさみしい思いはしなかったのでは? と思います。
残された側がそう思いたいだけかもしれませんけども…
(ちなみ病院の先生方には手術を受けないことを責められました。先生方の厚意に応えられず申し訳なかった)
この時は慌てて引いちゃったのですが、今考えたら「私は何をすべきか?」で引くべきだったと思います。
父の説得なのか、母のサポートなのか。
何もせずに流れに任せろ!だったかもしれません。
お客様に占うのだったら、冷静に「どうなるかではなく、あなたにできることをカードに聞いてみましょうか」って言えてると思います。
注:この件は、私がそこそこ経験を積んだ占い師であり、どんな占いの結果が出ても自分で対処できるだろうと思ってやっています。しかしタロットの意味が分かっていても経験が少ない方が、こういった重すぎる内容をセルフで占うのはやめたほうがいいです。正しく読めなかったり、過剰に受け止めてしまったりして、かえって自分自身にストレスを与えてしまいます。信頼できる占い師に、適切な質問を立ててもらいながら相談してください。
おまけ〜アドバイスとして出た運命の輪のエピソード〜
玉紀先生のブログの終わりの方に「運命の輪」の話が出ています。
2015年にまついなつき先生とウラナイトナカイの新しい店舗を探している時に、アドバイスとして「運命の輪」が出てきたことがありました。
ふたりで同時に「あ〜あ…」というため息をついたのを覚えてます。
早く物件を決めて引越しのための手筈を整えたいのだけど、これが出てくるとこちらの努力とかもう関係ない。
いずれ出てくるから待つしかない。
いずれ出てくるというのに、自分たちの手でなんとか早く歯車を回したいと思っている私たち…笑
ここからしばらくして、ちょっと条件を変えて物件を検索したら南阿佐ヶ谷の物件にヒットしました。
あの「条件をちょこっと変えた」のがスイッチの切り替わりだったのかもしれません。
運命の輪が出ると、個人の力でハンドリングできない案件なんだなと、乙女冥王星世代としては若干ストレスを感じます。笑