お笑いライブ写真撮影講座③厄介な「フリッカー現象」に注意!
お笑いライブで写真を撮っていて、
このような「謎の縞模様」が入ったことはありませんか?
これは、「フリッカー現象」といい、光の周波数の影響で起こります。
非常に厄介。
★フリッカー現象が起こる原因
フリッカー現象は、いわゆる地明かり(白)とよばれるハロゲン電球では基本的に起こりません。起こる光源の種類としては
・蛍光灯
・LED
・プロジェクター
などが挙げられます。
大方のお笑いライブ会場は、メイン光源がハロゲン電球で、LEDで赤や緑など演出に応じて色を加えていることが多いのですが、そのLEDが原因でフリッカー現象が起こることがあります。
どの場合も必ずフリッカー現象が起こるわけではなく、撮るカメラ・照明器具の種類にもよります。
個人的には電球+LEDなど2つの違う光源が混ざった環境だとフリッカーが入りやすいような気がします。ライブを見ていて色の違う光があったら要注意です。
★対処法
①シャッタースピードを変える
基本的にはMモードもしくはSモードに設定し、シャッタースピードを変えて対処します。地域によって電気の周波数が異なるのですが、関東なら50Hz(関西は60Hz)に合わせて蛍光灯・LEDは点滅をしています。なので、東京のライブ会場では1/100、1/200など50の倍数のシャッタースピードに設定しましょう。
先程のスクリーンに乗ったフリッカーは、シャッタースピードによってこのように変わります。
フリッカーの種類も様々なので、シャッタースピードを変えても完全には消えない場合もあります。お笑いライブ写真だと1/200は欲しいところなので、フリッカーが見えたら一旦1/100か1/200で探ってみるのがいいかと思います。1/100にすると被写体ブレが大きくなるので、動きの激しい被写体を追いかける時は要注意。
②フリッカー低減機能を使う
一部の機種ではフリッカーレス撮影機能がついています。ざっと調べた感じ、ミラーレスの上位機種に搭載されていることが多いようです。
ソニー
ニコン
キャノン
③シャッター音を出す
シャッター音を出す設定にするとフリッカーが出にくくなります。
一般的なミラーレスのサイレントシャッターと呼ばれるものは「電子シャッター」、カシャッ!と音が鳴る設定は「メカシャッター」です。
フリッカー現象はこの「電子シャッター」で起こりやすい現象です。
原則シャッター音が出ない設定で写真を撮るのがマナーとされているので、いろんなお笑いライブ会場で写真を撮る限りは付き合っていかないといけない問題です。
(ここまでの話は一眼ミラーレスカメラの話です。電子シャッターのないカメラとかコンデジだとまた違ってくるかもしれません。分かる方教えて下さい)
フリッカー現象についてもう少し詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
軽微なものはPhotoshopで消せなくもないですが、めんどくさすぎるので撮影時に対処したいところです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
普段、趣味でお笑いライブの写真を撮っています。よかったら遊びに来てください。