靴下の錬成をしたお話
はじめに
1月終わりに副鼻腔炎用症状で寝込み、靴下錬成の途中で放置してしまっていた。
少女の頃の私なら飽きて編み物自体を止めてしまっていたかもしれないが、そこは人生経験というか悔いは残したくないので再開した。
すったもんだの末、何とかなったようなものが出来たので記録しておきたい。
《一言感想》編み物クラスタの偉大な先人達は天才通り越して狂人の域。
1：こんなんできましたよ
正直な話、編み物するのがほぼ半世紀振りで靴下に挑戦て無謀＆無謀だとは思った。
だからまあ、失敗しても笑いのネタになるし、くらいの気楽さでやってみた。
まずは一足目。
色が変わるのはそういう毛糸だからで、途中でわざわざ変えたわけではない。
100均の毛糸一つで編めた。100円靴下。
つま先から編み目を増やして甲の部分を筒状に作り、そこからかかと〜アキレス腱の部分の編み方が特殊で、編んでいて面白かった。
靴下ってこうやって編むのか！
で、目数を数えながら編んでいたのに何故か最後に増えていた。だから膨らんだような形に仕上がった。
折り返しの編み方一つで穴が開く。そこを後から毛糸で補修した後は自省の意味もあり。
その反省も踏まえてもう片方を編んだ。足は2本あるので二足編まねば。
それがこちら。
普通靴下なんだから同じ毛糸で同じ長さで編めよとセルフツッコミ。いいんだ、練習だから。
別の色で編んで、今度はふた玉たっぷり使ってロングサイズにし、色替えの練習で踵だけ毛糸を変えてみたのが成功した。
自分の足のサイズ（22cm）にピッタリで編んだけど、やっぱり伸びるからゆったりめになる感じだ。
二足目は厳重に網目を数え、穴が開かないようにと編んだので大丈夫だった。それでも途中ヒヤヒヤしたけど。
合計3玉（300円）とちょっとの金額で、毛糸の靴下が完成したのはお得かもしれない。
ロングサイズに編むのもいいけど、足首サイズ＋レッグウォーマーでのセットの方が好みかもしれない。
もっと言えば、踵部分だけの部分編みを継ぎ足せば補修もできる？
2：編み物の歴史は天才が作ってきた
私は今回靴下を編むまで、編み方の想像ができなかった。
特に踵部分とかの立体構造を編み物で作り上げる？とかどうなっているのか。
てっきりいくつかのパーツ分けで編んでから、合体させるものと思っていた。
そうしたら輪編み針でこの足首〜足先の立体的な編み物が完成した。
踵部分を膨らませつつ、足の甲側との繋ぎ目に穴を開けないように捻り目だのダブル目だのと、一目一目に創意工夫と執念が感じられた。オタクとしてすごく分かる。感動した。職人のこだわりと、オタクとしての執念が共感できた。
「難しい」「でも欲しい」「可能にさせたい」
わかる！
1本の毛糸と編み針で、頭の中で3Dで想像しつつ編み物記号に落として記録するのは、理系脳でもあり芸術能でもあり、ものすごい才能だと思う。
先人の知恵と努力のおかげで、靴下が編めました。ありがとうございました。
3：カスタムできるのがいい
自分で編むとカスタムできるのがいい。特に足が22cm以下で小さいのに足首からふくらはぎがふとましい私としては、下手にロングソックスを買うと血流障害になる。ピッチピチでゴム痕が残ってしまう。
自分で編んだおかげで、ゆるさも長さも全部カスタムできるのが助かる。
それで失敗しても愛着が湧くので、何ら文句はない。楽しく編めただけでも嬉しい。
「次はこうしてみよう」「模様を入れてみよう」「こんな糸で編んでみよう」など意欲も湧く。
何より完成させた達成感はドーパミンがめっちゃ出る。
昔は編み図だけが頼りで訳分からずに不安と焦燥感に負けて、途中で投げ出していた。
今はクリエイターの皆様が動画をいっぱいアップしてくださるおかげで、繰り返し見直しながら編めるのが嬉しい。
ありがとうございました。
しかも編み手の裁量で色々工夫があるので、編み方のこだわりとバリエーションがあるのも面白い。
4：編み過ぎ注意
とりあえず靴下の編み方を一通りこなしたら、「編めなかったらどうしよう」という未知への恐怖感が薄れたおかげで編みまくった。
編んでいるとドーパミン放出ハンパなく、文字通り寝食そっちのけで編んでいた。
それはダメだと思いつつ、お腹が空かないから本気でヤバい。
編み物沼怖い。
のべつまくなし編んでいる。この記事を書いて下書きにしておいて、また一足編んだ。
今度は自分の小さい足のサイズにジャストフィットさせてみた。
1号との差は４目。4目少なく編んだだけでこの大きさの差が出た。編み物奥が深過ぎる。
これだけ編んだので毛糸が少なくなってきた。
楽天で編み棒を追加購入でポチポチポチポチしまくるついでに、とうとう高級お毛糸様に手を出したくなった。流石に止めたけど、100均で毛糸玉20個追加購入した。
「毛糸が少なくなると不安になる」
立派な依存症です。ご愁傷様でした。