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助かるという言葉


4/1は100歳で亡くなった祖母の命日であったのだがバタバタしたり ぽかーんとしていて翌日思い出した

私の母は昔から夕食後よくその辺で寝る
起こそうとすると父は
疲れてるんだから起こさなくていいよと毛布をかけていた
そんな風だったので
夕食後少しすると祖母が食器を洗いに立つ
おばあちゃんこだった私は
おばあちゃんいいよとすぐ立ち上がり片付ける
ずっとそんな風であった

娘達が家事をやってくれる時
とても助かる
有難うと一緒にこの言葉を言うと分かりやすくとても満足な様子
偉い凄いと褒められるより
お母さんを助けられているという事が嬉しいのか
子供って本当に健気だなーと思う

そして
私がおばあちゃんのためとなるとサッサカ動いていたのは
同じ様な気持ちからだったのかもしれないと思った

5〜6歳の頃
小さなおばあちゃんの腰を押しながら急な坂道を登り
帰りには買い物袋を持ち
ふたりでゆっくり歩いた日々

私はきっと何度も助かるという言葉を耳にしていただろう
そしてその言葉はきっと
幼かった私を褒め、勇気づけ、幸福にしたに違いない

大人になってからは
90を超えたおばあちゃんがお風呂に入る手伝いをしたり
膝枕をする方からされる方になり耳掻きをした

ずっと仲良しだったおばあちゃん

寝たきりになるまで大きな虫眼鏡で新聞を読み
国会中継を見ていた

今生きていたら毎日怒っていただろうな

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