星新一『ようこそ地球さん』読了
小学生以来の再読。前はただ面白がっていただけだったと思うが、大人になって「ああ、作者は大人にこそ読んでもらいたいのだなあ」と感じた。
先見の明があると思える作品や社会・人間に対して皮肉った作品、最後にオチがつく作品等、違った視点から楽しめた。
お気に入りは消費社会を皮肉った『証人』、最後のオチが決まった『不満』と『見失った表情』、『空への門』、女と男のエゴの戦い『霧の星で』、他とは毛色が違うながらも、ロマンチックな『小さな十字架』あたり。
星新一の他作品もこれから読み直してみたい。